2015年7月アーカイブ

今月のおすすめ本

おやすみ前の絵本で心地よく

0725book01.jpg 「おやすみ」を言う前に、ゆっくりと移り変わるまちの様子が子うさぎの目を通して描かれる絵本です。
 遊び疲れてうとうとする子どもを抱き、家路につくかあさんうさぎ。誰もいないまちは、昼間と違う景色を見せます。おいしそうな匂いがただよい、窓の中には、くつろいでいる人や、にぎやかなパーティーの様子が見えます。夜の静けさは、いつもの夜も特別な夜も同じように包み込み、まちはモノトーンで、光に映し出される室内はやわらかな色で表現されています。 やがて家に帰りつきベッドに入った子うさぎは、まどろみの中、みんなが家に帰ったのを想像しながら、眠りにつきます。読み手も聞き手も安心して「おやすみ」と言える絵本です。
 いよいよ夏本番。たくさん遊んだあとは、おやすみ前の絵本でぐっすりと眠れますように。




0725book02.jpg自然へのいざない

 レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で自然破壊の恐ろしさを問うたのは1962年でした。1964年に出版された本書は、前年に56歳で生涯を終えたカーソンの遺作です。
 これは、幼い甥(おい)のロジャーと別荘で過ごした数年間の夏の出来事についてつづったエッセイ。別荘はアメリカ東北部のメイン州にあり、大西洋に面しています。二人はそこで海辺や森林を探検して過ごしました。
 カーソンはロジャーと探検に出かけるとき動物や植物の名前を意識的に教えませんでした。名前ではなく生命の不思議さに価値があるからです。
 「センス・オブ・ワンダー」は「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と訳されています。自然のことを「知る」のではなく「感じる」ことが大切だとカーソンは語ります。夏休み、カーソンとロジャーのように自然を感じる時間を持ってみてはいかがでしょうか?




紹介者
守山市立図書館
佐藤志歩さん (こども本)
天谷真彦さん(おとな本)