2016年4月アーカイブ

今月のおすすめ本


ことばが通じるってすばらしい!


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 ロベルトの一家はメキシコからアメリカへ移ってきました。でも英語が話せるのは学校に通うお兄ちゃんだけ。スペイン語しか話せないロベルトは、よその人とは気持ちが通じず、しかられてばかりです。そんな彼を、お母さんだけはやさしく抱きしめてくれます。
ある日、言葉も仕事もうまくいかないお父さんがイライラしてお母さんに八つ当たり、家から追い出してしまいます。何日も帰ってこないお母さん。手のかかるロベルトは子どもセンターへ預けられ、そこでも彼は「わるい子」とみられてしまうのでした。   
 英語で名前が書けたのを機に、友だちの輪に入れるようになるロベルト。私たち読者はどんなにホッとすることでしょう。言葉が通じ、読み書きができるのは、本当にうれしいことです。そして覚えたての英語でお母さんに手紙を書くと―。





                                        あなたもへそまがり!?

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 4月は何かと慌ただしく、忙しく過ごされた方も多いはず。そこで日本のおとぼけ絵画をお供に一息ついてみるのはどうでしょう。例えば、禅画や俳画なんて一見難しそうな気がしますが、著者の解説を読んだ上で見てみると、くすっと笑えてくるのです。そして、不気味だなと思っていた絵もなんだか愛嬌(あいきょう)があって、気づけば好きになっていたりします。
 表紙の絵は春叢紹珠(しゅんそうしょうじゅ)の「皿回し布袋図」。ひょろりとした線で描かれた布袋さまが、不安定な岩の上に乗って、なぜかおでこで皿回しをしています。なんともとぼけていますよね。
 立派でもきれいでもない、だけどそういうものに心がうばわれることを、著者は「へそまがりの感性」と表現しています。あなたの「へそまがりの感性」にビビッとくる絵画が見つかるかもしれません。



紹介者 : 大津市立図書館
       原恵以子さん(こども本)・須田ちひろさん(おとな本)