今月のおすすめ本

イッサイに手加減は一切ナシ!?


0218book01.jpgのサムネール画像

 2月3日は節分でしたね。みなさんは、「鬼は外、福は内」と豆をまいて鬼を追いはらいましたか?
 さて、この絵本にも鬼みたいに恐ろしいヤツがいるようです。その名はイッサイ。めちゃくちゃ悪いことをして、動物たちを困らせているサイなのです! 例えば、お昼寝しているワニのしっぽを踏んづけたり、木の幹に体当たりをして木の上にいたサルたちを落としたり。イッサイは、動物たちにどれだけひどいことをしても知らん顔。
 困り果てた動物たちは、きのこちゃんという女の子に助けを求めます。イッサイの行動を観察したきのこちゃんは、イッサイをこらしめるある方法を思いつきます。そして、動物たちとともに作戦を実行するのですが...。あまりにも意外な結末にびっくりする絵本です。





すべてはこの日この時のために


0218book02.jpgのサムネール画像
 高校生の男子、依田いつかは3カ月前にタイムスリップしてしまいます。始まったばかりのドラマの結末、付き合っている彼女と別れることなど、すべて知っています。そしてこれから先、同級生が自殺することも。しかしなぜか、それが誰なのかは思い出せません。自殺を止めるために、いつかはクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかけます。名前の分からない「誰か」を探し始める2人。果たしてその「誰か」を見つけ、自殺を止めることはできるのでしょうか?
ミステリーの要素だけでなく、青春、友情、家族愛も描かれています。温かい気持ちになれる場面も数多くあるので、この著者の作品によく出てくる心がヒリヒリするような場面に辛くなっても、読み進めることができます。読者を裏切るような結末には驚かされますが、読後感がとてもさわやかな小説です。




紹介者:大津市立図書館/中村みづきさん(こども本)・山田敦子さん(おとな本)