今月のおすすめ本

夜間中学を知っていますか?

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 ある日、もうすぐ76歳になるおばあちゃんが夜間中学への入学を決めてきました。理由を聞いてみると、子どものころは戦後の混乱期の中で中学校に通わず、働いていたそうです。しかし、入学してひと月も経たないうちに足をけがしてしまい、一人で学校に通うことができなくなります。
 優菜はおばあちゃんの付き添いで夜間中学に行くことになりますが、そこでは、年齢や国籍が異なるさまざまな生徒が学んでいました。優奈が通う昼間の中学校とのあまりの違いに最初は驚き、戸惑いますが―。
 現在、不登校などの理由で十分に通学できなかった人たちの学び直しの場として期待されている夜間中学。このお話は、そんないまの夜間中学を舞台にした物語です。




なぜそのような意味に?

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 ある事柄を別の表現にたとえている慣用句、教訓などの意味が含まれていることわざ、昔から言い習わされてきたこれらの言葉は、先人の知恵が込められており、なるほどと思わせてくれます。
 しかし、言葉が異なる外国では表現はがらりと変わり、説明がなければ意味がよくわからないものもあります。たとえば、ペルシア語の「あなたのレバーをいただきます」や、コロンビア・スペイン語の「郵便配達員のくつ下のように飲みこまれる」は、どちらも愛情を言い表すときに使われます。
 生活の中から生まれ受け継がれてきたこれらの言葉には、その国の文化が反映されており、ユニークな表現も本書を読めばなるほどと思わせてくれます。



紹介者:野洲図書館/広沢成基さん(こども本・おとな本)