昨秋から連載中のコラム「News(ニュース)なお店」。今回はその拡大版として、編集部注目の新店(開店1年程度)を5軒紹介。ぼくたち「リビング滋賀」マスコットキャラクター「リビングしか一家」がレポートします。
大津市
手間ひまかけた愛情おやつ
いっせん焼きカフェ
フジタニ洋品店
店主・吉井佳弥子さんの叔母が営んでいた洋品店の名を受け継ぎ、昨年オープンしたこちらのカフェ。名物「いっせん焼き」(100円)には「子どもたちが安心して食べられるおやつを作りたい」という願いがこもっています。自家製紅ショウガや無添加ソースなど、調味料までこだわったいっせん焼きは素材の甘みが引き立つ優しい味わい。テイクアウトもできます。「便利で豊かな時代だからこそ、食を見つめ直す機会になれば」と、吉井さん。スイーツも手作りで、コーヒーや紅茶は無農薬栽培のものを使っています。
店の目の前が通学路のため、子どもと接する機会も増えたそう。「5年10年と続けていって、ここで子どもたちの成長を見届けられたら幸せですね」
スギ材をふんだんに使った居心地のいい店内は、子どもやペットもくつろげるように座席の間隔もゆったりめ。不定期にワークショップや展示もやってるよ。
大津市中央4-6-59(京阪島ノ関駅からすぐ)、☎077(522)2195。9:00〜12:00(モーニング)、12:00〜16:00(いっせん焼きカフェ)。日・月・火曜休。駐車場なし
大津温泉おふろcafé びわこ座
創業40年の「ニューびわこ健康サマーランド」が2019年11月下旬、〝東海道五十三次の宿場町〟をコンセプトに「おふろcafe`」としてリニューアル。1階のおしゃれな空間には、半個室スペースや、すっぽり体が入る、床にくり抜かれた穴などがあり、人目を気にせずくつろげる工夫が。お風呂上がりに雑誌を読むのも、昼寝するのも自由。「今日は自分を甘やかそう!」と思える居心地の良さがあります。
「幅広い世代の方に楽しんでもらいたいです」と、支配人の田中賢二さん。3階では以前からファンの多い大衆演劇の上演も。全国でも珍しいラドン湯を汲み上げた温泉にも注目ですよ。ますます冷え込むこの季節、心も体もほぐしてくれる温泉でリラックスしませんか。
1階は無料サービスが充実! コミック3000冊、雑誌300冊以上が読めるほか、フリーWi-Fi(ワイファイ)、コンセント使い放題、フリーコーヒーやマッサージ機も。小腹を満たせるおしゃれなカフェ(有料)もあるよ。
大津市月輪1-9-18(JR瀬田駅から無料シャトルバスあり。9:50~21:50の間、20分間隔で運行)、☎077(544)0525。10:00~翌1:00。フリータイムコース(館内着・タオル付き)=中学生以上1280円(土日祝は1380円)、小学生630円(土日祝は680円)、未就学児150円(土日祝は200円)
※大人は別途入湯税50円要 時間制コース(60分)=中学生以上580円、小学生290円、未就学児100円
※フリータイムコース、時間制コースとも別途消費税要 駐車場あり
TSUTAYA BOOKSTORE(ツタヤブックストア)近鉄草津
昨年10月、「近鉄百貨店 草津店」4階に誕生したこちらは〝親子の未来を育む〟がコンセプト。「フロアの2割は児童書コーナー。児童書がここまで充実したツタヤは全国でも珍しいんですよ」と店長の筒井佑馬さん。「ボーネルンド」の知育玩具なども取り扱い、キッズスペースも広々。ママ向けの女性誌や育児書も豊富で、親子で楽しく本を選べそうです。
購入前の書籍を持ち込めるカフェがあるほか、雑貨類が充実しているのも見逃せないポイント。常設の「中川政七商店」のほか、期間限定ショップも随時登場し、これまで滋賀では買えなかったアイテムが手に入るので、自分のための買い物はもちろん、出産祝いなどのプレゼント選びにも役立ちそうです。
毎週土曜日は絵本の読み聞かせやワークショップもあるよ。ベビーカー置き場があったり、通路の幅が広めだったりと細やかな配慮もうれしいね!
草津市渋川1- 1-50 近鉄百貨店草津店4階(JR草津駅すぐ)、☎077(598)0059。10:00~21:00、無休、駐車場あり
戦国サンド
昨年11月オープン。ユニークな店名は、歴史好きのオーナーが「戦国時代に特化し、地元の食材を使ったサンドイッチを作りたい」と名付けたそう。甲冑(かっちゅう)を思わせる黒いパンには竹炭が練り込まれ、ほのかな酸味が具材の風味を引き立てます。地鶏などを使ったボリューム満点のおかず系、フレッシュなスイーツ系の約30種類が並び、どれにしようか迷ってしまうほど。おすすめはエビカツを挟んだ「三条」(650円・写真②)、オレンジを花に見立てたフルーツサンド「雅(みやび)」(580円・写真①)。メニュー名も地名や武将にちなんでいます。
新作、季節限定メニューも続々登場予定。訪れるたびに新しい出合いと発見がありそう。
早い時は午前中に売り切れることもあるんだって。1月25日には彦根市に2号店をオープン予定らしいよ。
湖南市石部北1-6-26 カルフールIV1階(JR石部駅から徒歩15分)、携帯090(6352)7283。10:00~17:00(売り切れ次第終了)。木曜ほか不定休。駐車場あり
Café de Boku(カフェ・ド・ボク)
近江八幡市の人気カフェ「merci(メルシー)」の姉妹店が、元内閣総理大臣・宇野宗佑さんの生家として知られる「守山宿 町家 うの家」の敷地内にオープン。蔵を改装したカフェで味わえるのは店名の由来でもある〝素朴〟な和食です。近江の契約農家から仕入れた野菜と無添加の食材を使用し、丁寧に仕込んだランチは幅広い世代から好評なのだとか。「本日のボクごはん」(1700円)は週替わりのメイン料理と5~6種類の副菜にドリンク、デザート付きです。
今年3月で1周年。店主の中村さんは「体に良いものを食べられる場所として、普段づかいしてもらえたら。地域の皆さんに愛されるお店にしていきたいです」とほほ笑みます。
今話題のバスクチーズケーキ、ビスコッティといった持ち帰りスイーツもあるのよ。ソフトクリームや旬のフルーツを使ったパフェは写真映えするかわいさ!
守山市守山1-10-2、☎077(596)3774。11:00〜17:00、木曜ほか不定休、駐車場なし