家事は1人で頑張らなくてもいい
この1年もあとわずか。部屋に花を飾れば、クリスマスやお正月を華やかな気持ちで過ごせそう! 年末年始にぴったりの、簡単に挑戦できる花の飾り方を聞きました。花の種類は一例なので、好みのものに変えても。植物に込められた意味もチェックしてみて。紙面協力/京都リビング新聞社 撮影/菊地佳那
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MAISON Doue(メゾン ドウウエ)
-fleur et objet antique-
堂上あさぎさん子育てをしながら左京区・岩倉で花とアンティークの店を経営。「季節の花を生かしてアレンジしてもらえたら」と堂上さん。
12月は木の実のリースや
松ぼっくりを大皿の上へ
皿の上に並べるだけで、部屋のおしゃれ度がグンとアップ。大きめの皿をチョイスし、仕上がりをイメージしながら配置してみましょう。
堂上さんからは「背が低いものを手前に置くと、バランスが良く見えますよ」とアドバイスが。皿の色に合わせて花を選ぶのもポイントです。
「かわいらしくするならガーベラもいいですね。コットンを増やすとより冬モードを演出できます」
サンキライをリース状にする際はトゲに注意。乾燥が進んだものは曲げにくいので、購入時に確認を。クリスマス飾りのオーナメントをプラスするのもいいですね。季節に合わせてアレンジしてみて。
材料
- バラ
- サンキライ
- 松ぼっくり
- リンゴ
- グリーン
- 皿
- ワイヤーまたは麻ひも
- 小さめのガラス瓶
- 1
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サンキライをワイヤーや麻ひもでリース状にとめる
- 2
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皿に①をのせ、その輪の中に松ぼっくりやリンゴ、キャンドル(材料外)、水を入れたガラス瓶をランダムに置く
- 3
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ガラス瓶を一度取り出してバラとグリーンを生け、バランスが良くなるように配置を調整する
花をぎゅっと詰め込んだボックスは
クリスマスギフトにも
大切な人への贈り物にもぴったりなボックスアレンジ。箱いっぱいに詰まった花々に、気分が高まります!
「白とゴールドを組み合わせ、クリスマスらしく仕上げました」と堂上さん。今回使った花は、バラ、スタービア、フランネルフラワー。松ぼっくりやコットンもアクセントになっています。
箱の大きさは自由ですが、10cm弱くらいの高さがあると花木を挿しやすいとのこと。吸水性スポンジは生花店やホームセンター、100円ショップなどで購入できます。
「茎を斜めにカットすると、水揚げが良くなります。また、花のサイズに大小があると、お互いに引き立ちますよ」
材料
- バラ
- スタービア
- フランネルフラワー
- 針葉樹のグリーン
- 松ぼっくり
- コットン
- 箱
- ビニールまたはセロハン
- 吸水性スポンジ
- 1
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箱に防水用のビニールやセロハンを敷く。その上に水を染み込ませた吸水性スポンジを箱の1/3くらいの高さにセット。はみ出たビニール(セロハン)はカットする
- 2
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スポンジのアウトライン(縁)に沿ってグリーンを挿す
- 3
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サイズが大きい順に、好みの場所に花や松ぼっくり、コットンを挿す。隙間が空いたらグリーンで埋める。花がきれいに見える向きを正面にして完成
クリスマスに飾る植物の意味※1
- 針葉樹
- 農作物の繁栄を意味。冬でも緑を絶やさないことから、「永遠」を表します。
- サンキライ
- 日本ではサルトリイバラのこと。つるにトゲがあるため、魔よけの効果があるといわれるように。
- リンゴ
- 豊穣(ほうじょう)・収穫の象徴。ローマ神話では果樹の女神・ポーモーナのシンボルとされています。
- 松ぼっくり
- 収穫の象徴。豊作祈願などの意味が込められています。
- ポインセチア
- 別名・クリスマスフラワー。ポインセチアの赤は「キリストの血」を意味。クリスマスイブ、貧しい少女の純粋な心により野草がポインセチアに変わり、それをキリストへの贈り物にした、との伝説も。
水引がアクセントの花で迎える、
新しい年
お正月のすがすがしい空気の中、花を生ければ新年への気持ちも引き締まりそう。
シンプルに松と花だけを生けるので、すっきりとした印象に。アレンジしたいときは、南天などを加えるのがおすすめとか。花は菊、梅なども新しい年を迎えるのにぴったりです。
「水引で束ねることでお正月に合うアレンジになります。今回は簡単に結んだだけですが、あわじ結びなどさまざまな結び方があるので雰囲気によって選んでみてください。紅白以外の色のものや、水引の代わりに組みひもを使うのもすてきです」
花瓶が低めの場合は、花や松の長さを適宜カットすればOK。
材料
- 水仙
- 松
- 花瓶
- ワイヤー
- 水引
- 1
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花瓶に水を入れる。花瓶いっぱいになるくらいまで松を生ける
- 2
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松をクッションにして、真っすぐ立つように水仙をまとめて入れる
- 3
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水仙の茎の真ん中あたりをワイヤーで束ね、その上から水引を結ぶ
お正月に飾る植物の意味※2
- 水仙
- 「吉祥」の意味を持ち、春の訪れや新年を告げるとされています。人々に希望と喜びを与える花とも。
- 松
- 寒い冬の間も常緑であることから不老長寿を象徴。神が宿る木とされ、さまざまな祝い事に用いられています。
- 梅
- 寒い時期に咲き、春を告げる花。「吉兆」を表し、古来おめでたい花とされてきました。「長寿」「富裕」「無病息災」などの意味も。
- 菊
- 不老長寿の霊草とされてきた花。中国伝来の重陽の節句では、菊の花を浮かべた酒をのみ無病息災を願う習わしがあります。
※1・2の参考文献 「神話と伝説にみる花のシンボル事典」(著・杉原梨江子/説話社)、 「図説 花と樹の事典」(監修・木村陽二郎、編・植物文化研究会+雅麗/柏書房)