
料理がより味わい深く 味を左右する切り方の工夫
調理後に余ったショウガ。少量なので使い道に困り、中には捨てているという人もいるのでは? そんなショウガを無駄にせず、〝万能調味料〟に変身させる方法とアレンジレシピを料理研究家・明石理香さんに教えてもらいました。紙面協力/播磨リビング新聞社
「ショウガ」は冬場によく使われる食材の一つ。体を温める作用があり、捨てる部分がありません。みずみずしくツヤのあるものを選びましょう。また、皮のすぐ下に栄養分が多く含まれているので、水でよく洗って皮ごと使います。傷んだ部分はスプーンなどで削り落としましょう。
余ったらラップフィルムに包んで冷凍庫で保存します。使用時は解凍せずにそのまま使います。冷凍保存もいいのですが、多少なりとも風味や水分が抜けてしまいます。そこで、どの家庭にもあるみそやしょうゆ、酢などの調味料と組み合わせて万能調味料に。隠し味に使ったり、素材と合わせたりすると、料理の幅が広がります。
料理研究家
明石 理香さん
みそと酢を使った万能調味料を紹介。混ぜてひと手間かけるだけで簡単にできます。
フライパンにごま油とショウガを入れて香りが出るまで炒めたら、みそ、酒、みりんを加えて水分が飛ぶまで煮詰める。火を止めていりごまを合わせる。
ショウガを酢に5~6時間漬け込む。
※ショウガ1かけは約10g。親指の先から第1関節までぐらいの大きさが目安
※いずれも保存期間は冷蔵庫で約1週間
A
ショウガみそ……大さじ1
長イモ……200g〈皮をむいてすりおろす〉
コンソメスープ……100ml
A
ラディッシュ……4個〈葉をつけたまま半分に切る〉
菜の花……1/2束〈下ゆでして2cmの長さに切る〉
分量の材料をボウルに入れて泡立て器などでよく混ぜる。
※保存期間は冷蔵庫で約1週間
ショウガ酢と砂糖をさっと煮立てて、粗熱が取れたらローリエ、赤唐辛子、粒こしょうを合わせて、ピクルス液を作る。冷めたら下ごしらえした野菜を清潔な瓶に入れて、冷蔵庫で1日漬け込む。
※保存期間は冷蔵庫で約1週間