
おうちでプチレッスン②~ひな人形~
これからの季節、美しいのがアジサイの花。ガクアジサイなどのおなじみの品種のほか、実は写真のような花もあり、その魅力は多彩です! アジサイ鑑賞におすすめの場所も紹介します。
1
アナベル
北アメリカ原産の白いアジサイ。小さめの花が密集した大きな花房が目を引きます。ピンク色のアナベルも人気
2
舞姫
淡いピンクに赤い絞り模様が入った、珍しいアジサイ。花房も大輪で、とても華やか!
3
シビラ
ブーケのような花房が魅力的。このような濃いピンクのほか「秋色アジサイ」と呼ばれる、くすんだカラーもあります
4
ダンスパーティ
八重咲きの花が踊るように咲く、野生種との交配種。もりやま芦刈園では、特に子どもたちに人気とか
5
柏葉八重
カシワそっくりの葉を持つ北アメリカ原産のアジサイ。白い八重咲きで、ピラミッド型の大きな花房が特徴。秋の紅葉も美しい
6
城ケ崎
伊豆半島の城ケ崎付近で発見された八重咲きのガクアジサイ。一つ一つの花が大きいのが特徴
上で紹介しているアジサイを見られるのは「もりやま芦刈園」。約2ヘクタールの敷地には100種近くものアジサイが育っており、写真で紹介しているのは、実はほんの一部! 中には、土の性質によって花色が左右されない「マシア」など、日本ではほとんど見られない希少な品種もあるそうです。
「ちなみに、現在世界には数百種類のアジサイがあるそうですよ」と同園・管理運営リーダーの田中治男さん。そして、その起源の一つになっているのが日本原産のアジサイです。18世紀頃にヨーロッパに伝わり品種改良されたものが、20世紀に入って「西洋アジサイ」として日本に逆輸入されてきて、現在のようにさまざまな形の花が広まっていったといいます。
もりやま芦刈園でアジサイの手入れをする田中さんに、育て方のポイントも聞きました。
「アジサイは丈夫なので、水を十分やれば初心者でも育てやすいです。挿し木でも2年後くらいには花が咲きます。鉢植えなら7月頃に枯れた花や伸びた枝を剪定(せんてい)しておけば来年も咲きますよ。ただアジサイは根詰まりしやすいので、一回り大きな鉢に植え替えるか、水はけのいい場所に地植えするといいでしょう。その際は、根切りといって伸びた根を3~4カ所切って整えておくのがコツです」(田中さん)
あなたも挑戦してみませんか。
滋賀・京都でアジサイ鑑賞を楽しめる場所を
ピックアップ。一足伸ばして訪れてみませんか。
全長寺
約2m四方の達磨(だるま)大画像でも知られるアジサイの名所。住職が丹精込めて育てたアジサイは約50種・1500株。毎年、新しい品種を増やしているそう。見頃は毎年6月中旬から約1カ月。
もりやま芦刈園
琵琶湖畔の広大な園内には、日本をはじめ世界中のアジサイ約100種・1万本が勢ぞろい。6月9日・10日・16日・17日の土日、午前10時~午後4時には、アジサイ苗の販売コーナーや露店などが並ぶ催しが開催されます。
三室戸寺
約50種・1万株の「あじさい園」は、西洋アジサイやガクアジサイ、柏葉アジサイなど、さながら絵巻のような美しさです。今年の開園は7月8日(日)まで。6月9日~24日の土日にはライトアップも。
余呉湖あじさい園
余呉湖のほとりに約1万本のアジサイが群生。鏡湖(きょうこ)とも呼ばれる余呉湖とともに、美しい景観が楽しめます。ドライブがてら訪ねても良し、余呉駅からレンタサイクルで行くのも良し。湖畔のハイキングもおすすめです。
金剛輪寺
桜や紅葉で有名な金剛輪寺ですが、今の季節はアジサイのお寺に。国宝・本堂や地蔵堂の周辺に、玉アジサイやガクアジサイ、西洋アジサイ約1000本が美しく咲き誇ります。今年の見頃は少し早く、6月初旬から下旬の見込みとのこと。
藤森神社
勝運と馬の神様としてのみならずアジサイの名所としても有名。境内には「紫陽花苑」が2つあり、約3500株のアジサイが咲き乱れます。毎年6月15日には「紫陽花まつり」が行われ、神楽舞の奉納やお茶席(有料)が設けられます。