梅雨のジメジメを涼やかにしてくれる紫陽花を見に行こう【もりやま芦刈園】
もうすぐ夏休み。滋賀県内の美術館や博物館で、小・中学生の自由研究のヒントになりそうなテーマを紹介。各館のスタッフに進め方のポイントを聞いていますよ。
安土城について調べるなら
戦国時代をメインに、縄文〜古墳時代の歴史について学べる同館。中でも、自由研究に役立てられそうなのが安土城や織田信長についての資料が並ぶ「第二常設展示室」です。こちらでは、安土城跡から出土した瓦や、城の模型などを見ることができます。城の外観や歴史、防衛力などが分かりますよ。
天主などが現存しない城のため、いきなり安土城へ行くのではなく、まずは博物館へ足を運んで予習を。展示物を参考にしつつ、城と自分の部屋の大きさの比較や、天主をイメージしながら「安土城解明ブック」を作ってみるのがおすすめ。
- \教えてくれたのは/
- 安土城考古博物館 学芸課長
伊庭 功さん
- 安土城考古博物館
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- ■近江八幡市安土町下豊浦6678
- ■TEL:0748(46)2424
- ■開館時間:午前9時~午後5時
- ■休館日:月曜 ※夏休み期間は月曜も開館。詳細は同館ホームページ
- ■企画展入館料:大人600円・高大生360円・小中生無料
- ■HP:https://azuchi-museum.or.jp/
異文化を探して描いてみませんか
ヨーロッパやアジアなどへ出向き、地元の人との交流を通してさまざまな風景を描いた平山郁夫さん。こちらでは、代表作のシルクロードを描いたシリーズをはじめ、テーマを変えながら平山さんの作品を約50点展示しています。
11月6日(日)までは、「異文化とのふれあい」に焦点を当てた作品を展示中。
そんな平山さんの作品を通して、自分でも日常の中にある異文化の物を絵にしてみましょう。「例えば、外国から輸入された食べ物やおもちゃなど。そうすることで、異文化を排除するのではなく、受け入れることの大切さを感じることができますよ」と馬場まどかさん。身近な暮らしを描いて、想像力を豊かにして。
- \教えてくれたのは/
- 佐川美術館 学芸員
馬場 まどかさん
- 佐川美術館
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- ■守山市水保町北川2891
- ■TEL:077(585)7800
- ■開館時間:午前9時30分~午後5時
- ■休館日:毎週月曜(祝日の場合は開館、翌日休)
- ■入館料:一般1000円・高大生600円
- ※ピカソ展期間中(7/2〜9/4)は一般1300円、高大生900円。詳細は同館ホームページにて確認を
- ■HP:https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
目指せ!〝大凧博士〟
東近江市で伝統的に揚げられる「百畳大凧(だこ)」。1階には、歴代の〝お祝い用〟の凧をはじめ、畳100枚分の大きな凧がずらりと並んでいます。館内にある大凧は迫力いっぱい。外へ持ち運ぶ方法やデザインの謎などスタッフへ聞き込みをしながらレポートにしてみては。
2階には、日本各地の凧約500点を収容する展示室と、海外の凧約100点が並ぶ「カイトロード」なども。見ているだけで凧に詳しくなれそう。
自分で凧を作ってみたい人は、同館ホームページ「ウォーキングカイトの作り方」をチェック。
- \教えてくれたのは/
- 世界凧博物館 東近江大凧会館 学芸員
鳥居 勝久さん
- 世界凧博物館 東近江大凧会館
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- ■東近江市八日市東本町3-5
- ■TEL:0748(23)0081
- ■開館時間:午前9時~午後5時
- ■休館日:水曜、第4火曜、祝日の翌日休
- ■入館料:一般300円、小中生150円
- ■HP:http://oodako.net/
蒸気機関車はどうやって動く?
JR長浜駅から3分ほど歩くと見えてくるのが、れんが造りのおしゃれな建物。こちらは、現存する最古の駅舎「旧長浜駅舎」を利用した博物館です。館内では、実物のSLなどを見学できるほか、蒸気機関車が動く仕組みや鉄道の歴史などを知ることができます。
自由研究では、蒸気機関車のどこのパーツがどんな役割を果たしているかを調べてまとめてみては。ほかにも、駅の待合室なども再現されており、当時の様子を感じることができそう。
- \教えてくれたのは/
- 長浜観光協会
梅園 いつ子さん
- 長浜鉄道スクエア
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- ■長浜市北船町1-41
- ■TEL:0749(63)4091
- ■休館日:年末年始
- ■入館料:大人300円・小中生150円
- ■HP:https://kitabiwako.jp/tetsudou/
〝平和の大切さ〟を考えるきっかけに
昨今の世界的な情勢から、平和と戦争に興味を持った子どもも多いのでは。
県内での戦争の被害を中心に紹介し、77年前に実際に使われていた軍服や遺品などを展示。地域ごとに被害者数などがまとめられています。
自分が住んでいる場所の被害はどれくらいだったかなど、一つのテーマにしぼって深掘りしてから模造紙にまとめると、理解が深まりそう。
さらに知識を深めたい人には「滋賀で学ぶ戦争の記録」の冊子も用意されているので、館内スタッフに声をかけて。
12月18日(日)までの企画展示「戦死者8843名フィリピンの戦場Ⅱ」で外国での滋賀県民の戦争体験について学んでも。
- \教えてくれたのは/
- 滋賀県平和祈念館 主任主事
木村 大喜さん
- 滋賀県平和祈念館
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- ■東近江市下中野町431
- ■TEL:0749(46)0300
- ■開館時間:午前9時30分~午後5時
- ■休館日:毎週月・火曜、年末年始
- ■入館料:無料
- ■HP:https://www.pref.shiga.lg.jp/site/heiwa/heiwamuseum/
県内には、まだまだ学べる博物館や記念館がいっぱい!各館で開催されるイベントを紹介します。
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琵琶湖博物館
「湖と人間」がテーマの総合博物館。企画展「チョウ展―近江から広がるチョウの世界―」は7月16日(土)~11月20日(日)。
- ■草津市下物町1091
- ■TEL:077(568)4811
- ■月曜休
- ■入館料:大人300円、高大生240円、小中生150円 ※別途常設展示の観覧券が必要
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大津市科学館
自然や科学のしくみについて学べます。毎週土・日・祝休日は、「わくわくサイエンス」(先着順)を実施。
- ■大津市本丸町6-50
- ■TEL:077(522)1907
- ■入館料(展示ホールのみ)100円
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西堀榮三郎記念探検の殿堂
西堀榮三郎さんなど近代日本人探検家を紹介。同時中継イベント「南極・昭和基地ツアー!」は7月30日(土)開催。
- ■東近江市横溝町419
- ■TEL:0749(45)0011
- ■月・火・祝、年末年始休
- ■入館料:大人300円、小中生150円
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銅鐸博物館
野洲市の歴史や文化を学ぶことができます。7月21日(木)~8月28日(日)は「土器・はにわ作り体験」など(有料)も。
- ■野洲市辻町57-1
- ■TEL:077(587)4410
- ■月、祝日の翌日、年末年始休
- ■入館料:大人200円、高大生150円、小中生100円
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近江聖人中江藤樹記念館
中江藤樹の遺品などを展示。企画展「藤樹神社宝物展」では隣接する藤樹神社の所蔵品を紹介。9月30日(金)まで。
- ■高島市安曇川町上小川69
- ■TEL:0740(32)0330
- ■月・祝日の翌日・年末年始休
- ■入館料:高校生以上300円、小中生無料