【野洲市】ボリューム満点!「小川珈琲」のアフタヌーンセット
ご無沙汰しています。農業愛が最近さらに増している農家ママです。
今回、御縁をいただきまして、滋賀県が誇る、伝統ある膳所焼の窯元「陽炎園」にお邪魔してきました。
門をくぐると、タイムスリップしたかのような日本庭園が
最初「えっ?!こんなところに窯元が?」と驚きました。
京阪の瓦ヶ浜駅からすぐの線路沿いにありまして、そこには門をくぐると昔にタイムスリップできるような日本庭園がありました。
美術館に通じる気持ちいい縁側で、おいしいお抹茶と茶菓子を
日本人なら、ほっと落ち着く空間があり、素晴らしい絵のような茶室のある日本庭園を眺めながらお茶をいただきました。
それから、約100年前に復興した膳所焼の歴史と作品を美術館で拝見し、
高貴な武家由来の焼き物の奥深さに、ただただ感動。
茶道具の作品が多くありましたが、お茶が好きな私には大変興味深く拝見させていただきました。
また江戸時代の作品と、大正時代に再興したのちの膳所焼との大きな違いには、
絵付が施されているものが。京都画壇を代表する日本画家の山元春挙の絵付けによる、
愛らしくも華があり、元々の武家のもつ凛とした美しさもある作品との対比が、
伝統あるものの進化を知ることができて面白く思いました。
武家由来だっただけに、一般庶民にはほとんど出回らず、
知名度も高くないと言われましたが、膳所焼の復興と進化の歴史ストーリーには
誰もが引かれるものがあると思いました。
それは、美術館の奥にある工房とギャラリーにありました。
入口に入ってすぐに目に入る圧巻の登り窯は、
膳所焼が再興された大正時代から使われ今も大事に残されているもので、
その存在感と現代アートとのコラボは、元美術部農家の私には堪らないものがありました。
そこに展示してある作品に中には、「こんなものまで焼き物でできるんだ」と思える作品もあり、普段使い出来るワインクーラーにはカッコよさまで感じました。
こちらの運営を引き継がれた代表の柴山さんのお話からは、農業の伝統と技術を引き継ぎ、日本の良き農業が創り成る、農村風景を守り継ぐ使命に燃えている私には、心から共感し感動するところしかありませんでした。
地元の人にすら知られていない膳所焼の価値を国内外に発信し、地域に魅力を見直すきっかけになればと、お茶会や陶芸教室で体験型ツーリズムをされていく計画には、特に共感しました。
まずは知ってもらうキッカケを創るというアプローチは、業界は違えど大事なことなんだなと、こちらの学びにもなりました。
さらにその先に描く人々の暮らしの衣・食・住にアートを加え取り入れる社会づくりの提唱には、アートという切り口から、人が心豊かに暮らせる日常も想像できるだけではなく、若い芸術家の未来をも見据えた持続可能な伝統文化のあり方を考えられていて、〝農業×社会起業家〟という夢を持つ私には、この出会いから学ぶことしかないと感動しました。
焼き物って、高くて敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、
たまのぜい沢で、伝統あるお茶わんでおいしいお抹茶をゆっくり味わう時間をいただき、
一時でも子育てに仕事にと忙しい日々から、ほっとできる時間をもらえて癒やされました。
膳所焼窯元「陽炎園」
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この記事を書いたのは
農家ママ
農業LOVEの農業女子です。 農業からの御縁で、大津市に嫁ぎました。滋賀の比叡山の麓に広がる棚田を守り継ぎながら≪未来ある子ども達の為に農業を幸福産業にする≫を目標に、愛する息子の子育てとともに夢を叶えるべく頑張っています。