【滋賀の匠】〝贅を尽くした木の家〟にあこがれる人へ
年末大掃除の時期。来年こそ〝いつもキレイなわが家〟を保てるよう、プロに具体的な収納法を教えてもらいました。
撮影/二階堂直敬 記事提供/京都リビング新聞社
リバウンドを防ぐには
片付けてもすぐ散らかってしまう…。「そんなリバウンドを繰り返す人は、収納の前に〝整理〟ができていないのかも」。そう話すのは、整理収納アドバイザーの山本さやかさんです。
「整理とは、物と向き合い要、不要を分ける作業。整理する場所を決めたらまず、そこに入っている物をすべて出します。そして、本当に必要な物だけを残しましょう。仕分けは大変かもしれませんが、この整理が不十分だとうまく収納できません」
家の収納スペースに収まる量を保つのが基本だそう。整理ができたらいよいよ収納です。
「収納のポイントは〝動線〟と〝頻度〟。例えば薬箱はリビングにあるとしても、洗顔後に使う肌荒れの薬なら洗面所に置くのがベスト。使う場所から離れたところにしまうのは、出しっぱなしのもとになります。
また、よく使う物はなるべく取り出しやすい場所へ。物の種類別ではなく、使用頻度別の収納を心がけましょう」
実際に、山本さんが自宅で行っている収納法を見せてもらいました。
物すべてに〝住所〟を作り、持ち込んだらすぐ分類を
家族みんなが集まるリビング・ダイニングは、物も多く散らかりがち。
「とりあえず置く、が積み重なるとあとで整理する手間が掛かり、結局散らかったままに。持ち込んだらすぐしまうことがポイントです。そのためには、すべての物に住所、つまり置き場を作っておきましょう」と山本さん。
「人によって使い勝手は異なるので、家族とよく相談して〝住所〟を決めることが大切ですよ」
可動式のワゴンでテーブルの上がすっきり
リモコンや文房具、ハンドクリームに読みかけの本など、テーブルでよく使うものを可動式のワゴンに一括。「すぐ近くに収納場所がない場合におすすめ。テーブル下も活用を。ホルダーを付けてティッシュなどを収納しても」
上着やおもちゃにも収納場所を設けて
ついソファなどに置いてしまう制服や上着は、リビング脇のスペースにフックを設置して〝ちょい置き〟を回避。「かばんも専用のラックなどに置くといいですね。子どものおもちゃも収納場所を決めて。ソファの下も有効活用できますよ」
書類の分類は細かく出し入れは簡単に
たまりがちな書類は、ポケット式ファイルより出し入れ簡単なクリアホルダーへ。「子ども関係は、『部活』『塾』『健診』などジャンルごとにインデックスを付けたホルダーを作成。子ども2人と家族、三つのボックスファイルに分けて収納しています」