
冷蔵庫使いをレベルアップ
突然、車のメーターパネルに見慣れないマークが点灯してドキッとしたことがあるドライバーも多いのでは。今回は、「警告灯」と呼ばれるマークについて「滋賀県自動車整備振興会」に聞きました。「警告灯クイズ」にもチャレンジを。
イラスト/オカモトチアキ
2024年6月、リビング読者に行った「警告灯に関するアンケート」(有効回答数496)によると、「運転中に光っても分からないものがある」という人が多数。そこで、警告灯がどういうものなのかを「滋賀県自動車整備振興会」の宮元泰伸さんと、小西俊輔さんに聞きました。
「警告灯とは車の異常や故障、あるいはドライバーの誤った操作などを知らせるサイン。国際標準化機構(ISO)によりマークや色が決められていて、シートベルトの未着用や半ドアを知らせるマークも警告灯の一つ。これらはどの車も同じ形をしています」(※1)
※1 警告灯には一部、日本独自、メーカー独自のものがあります
アンケートの中には「警告灯の種類が知りたい」という人も。
「数十種類あり、搭載が必須なものや任意のもの、または車の性能や車種によっても表示される数、種類が違います。どの車も、始動していない状態でブレーキを踏まずにスタートボタンを2回押して(またはメカニカルキーを2段階回して)『イグニッションオン』の状態にすると、全警告灯が点灯。ご自身の車にどれが搭載されているのかを確認できます。
赤は緊急度が高く、点灯したらすぐに車を安全な場所に止めて整備工場などに連絡を。オレンジ(黄)は赤より緊急度が低いものの、なるべく早く点検を受けて。緑は表示灯とも呼ばれ、ウインカーのようにシステムの作動を表すもので、点灯しても走行に問題ありません」(※2)
※2 色分けはメーカーによって異なることも。各車の取扱説明書などで確認を
警告灯が点灯するような状態を防ぐためにはどうしたらいいですか。
「一般乗用車の所有者には2年ごと(新車は初回3年)の『車検(自動車検査登録制度)』と、1年ごとの『定期点検(法定点検)』が義務付けられています。車検は道路運送車両法の保安基準を満たしているかを確認するもの。一方、定期点検は次の点検まで安全に走行できるかを調べ、必要に応じて整備するもので、この二つは目的と内容が違います。
たいていの場合は、車検に出すと定期点検も同時に行われるのですが、問題は車検を受けない年に定期点検も受けない人が多いこと。定期点検はいわば車の〝健康診断〟。毎年受けて、安全走行できる状態を保ちましょう」
数ある警告灯からピックアップしてクイズに。上のA~ Jの警告灯のマークが何を表しているのか、下の㋐~㋙の中から探して正しく組み合わせましょう。答えと解説は下に記載。それぞれのマークが表す意味や点灯した際の対処法を把握しておいて。
コレも知っておきたい
警告灯の豆知識を、宮元さんと小西さんに聞きました。運転する際に役立てて。
ガソリンスタンドで、給油口の位置が左右のどちらにあるのか忘れて焦ったという人が意外と多いもの。
「ガソリンメーターに表示されている給油機マーク(主に白色)の矢印の向きで、給油口が左右どちらにあるか分かります」と宮元さん。ちなみに、同じ給油機マークでもオレンジ(黄)が点灯するのはガソリン残量が少なくなったサインです。
この場合だと給油口は右側に
車線逸脱警告灯・警告音や衝撃被害軽減ブレーキ警告灯はシステムが作動すると点灯しますが、天候によって反応しないことが。
「雪や大雨、霧が発生したときや、フロントガラスが曇っているときなど、カメラやセンサーの視界が遮られるとシステムが作動しない場合があります」(小西さん)
\教えてくれたのは/
事務局長
宮元泰伸さん
教育課課長
小西俊輔さん