
“サステナブル”なプレゼント
爪の色や形などに健康状態や病気のサインが現れやすいことから「健康のバロメーター」ともいわれる爪。でも、つい放ったらかして、トラブルを抱えている人も多いよう。今回は正しいケアで美しい爪を目指すコツを伝授します。紙面協力/南日本リビング新聞社
女性は毎日の料理や家事で指先を使うことが多いもの。きれいな指先は女性の憧れですが、髪や顔とは違い、爪のケアは優先順位が低いのが現状です。
リビング編集部で30代〜50代の女性を対象に、爪の悩みに関するアンケートを実施したところ、一番多かったのが「ささくれができやすい」「爪を伸ばすと折れる(欠ける)」。あおい皮膚科クリニックの院長・谷暁子さんは、「大半が、爪の乾燥が原因だと考えられます」と分析します。
まずは、爪に関する疑問を解決しながら、自分の爪の状態をチェックしてみましょう。
皮膚の一部で死んだ細胞
爪は呼吸をしません
爪は、皮膚を作るタンパク質が角質化したケラチンという成分でできています。見えている部分は既に死んだ細胞。ただ、爪の表面からは常に水分が蒸発しているので、健康的な爪を保つためには保湿が欠かせません。
爪の保湿のため
適度なケアは必要
爪の根元に張っている薄い皮膚が甘皮。爪を作る「爪母」を細菌やウイルスの侵入から保護する働きがあります。また、
余分な甘皮を除くと、爪の保湿がしやすくなるので適度なケアは必要です。
爪が乾燥していたり
衝撃などが主な原因
爪は1枚の板のように見えますが、3枚の層で構成されています。爪の乾燥や、爪への大きな衝撃などが二枚爪になる外的要因。指先でものをひっかいたり、ちぎったりなど指先を酷使するのはNG。爪に透明なトップコートを塗って、乾燥や衝撃から保護するのも一案です。
病気としては鉄欠乏症貧血が考えられます。
5歳と1歳の子どもがいるリビング読者の新小田(しんこだ)友美さん。「爪を伸ばそうにもすぐに欠けて、伸ばせないんです。爪の根元の皮膚がガサガサで、ささくれもできやすくって…」と爪の悩みは尽きません。
そんな新小田さんに「お湯で食器を洗うのも乾燥を加速させます。家事が終わった後こそ、爪をケアしてあげて」とアドバイスするのはネイリストの川添美保さん。艶やかで健康な美爪を手に入れる鍵は爪の整え方と保湿。早速、爪ケアに挑戦です。
爪の長さは爪と指の先端が同じくらいの高さが理想的。深爪は指先を傷つけたり、ばい菌が侵入しやすくなるなど、爪トラブルの元。爪の白い部分を1mmほど残して切りましょう。
中央から切ると爪が割れることがあるので、端から少しずつ切っていく
角に丸みをつけるように、爪やすりを中央に向かってかけていく
手をぬるま湯に2〜3分浸した後、軟らかくなった甘皮を、綿棒で生え際に向かって優しく押し上げる
生え際と両サイドをマッサージしながら保湿することで、二枚爪やささくれを予防
用意するもの:ハンドクリーム
ハンドクリームは500円玉大の量を手のひらにとり、手の甲までなじませながら保湿していきましょう。
①甲側の指の付け根に親指を当て、指の骨と骨の間を押しながら、手首に向かって順に4カ所、滑らせていく
②指先を握り、付け根に向かって、くるくると円を描くようにマッサージしていく
③手のひら側を上に向け、親指で押したり、グーでぐりぐりしたりしてマッサージ
④指を絡ませ、手の甲側に反らせたり、手首を回したりして終了
セルフケアでも簡単にできます。お風呂上がりや就寝前のリラックスタイムに取り入れて習慣化しましょう