草津市★ロクハ公園感謝祭へ行ってきました
こんにちは、リクオです。
実は、何気に名所旧跡の多い滋賀県。
今回は、その中でも「身近な場所に、こんなすごいところがあったとは!」と私が衝撃が受けた、大津にある義仲寺(ぎちゅうじ)を、ご紹介します。
平家物語の登場人物「木曽義仲」が眠る義仲寺
義仲寺は、JR「膳所駅」及び京阪「京阪膳所駅」から徒歩約10分。
湖岸道路の西武百貨店からは徒歩約5分。
旧東海道沿いにあります。
湖岸道路に案内標識も出ているので、名前を知っている人は多いのではないでしょうか?
木曽義仲(よしなか)は、大河ドラマでお馴染みの源義経や「1192作ろう鎌倉幕府」で覚えた源頼朝の従兄。
この絵は、右が義仲、左が部下の今井兼平。
平家物語で描かれる、この二人の最期の姿が、めちゃくちゃ切ないんですよ。
(今井兼平の忠誠心が、ほんますごいんです)
義仲寺では、この付近で討ち死にした義仲が弔われています。
「朝日将軍」と呼ばれた義仲なので、義仲寺の本堂は「朝日堂」というお名前。
義仲のお墓の横には、女武者として知られる愛妾の巴御前の塚もあります。
義仲の生きざまと大津を愛した松尾芭蕉
ここ数年、テレビ番組のお陰で裾野が広がった俳句。
俳句三聖人の一人、松尾芭蕉も、ここ義仲寺で眠っています!
この写真は芭蕉が最期に詠んだ句として有名な「旅に病んで、夢は枯野をかけ廻る」の句碑。
敷地内には、芭蕉ゆかりの句碑がたくさん立っています。
こちらは芭蕉の弟子である又玄(ゆうげん)の「木曽殿と背中合せの寒さかな」の句碑。
義仲のお墓の裏にある庵に芭蕉が泊まっていたときに、約500年の歳月を超えて、義仲と芭蕉が寒さを共有している姿が詠まれた句なんだと、お寺の方に教えていただきました。
(私はてっきり、お墓が背中合わせの位置にあるんだと思ってました)
芭蕉が生きた江戸時代、義仲寺の向かいは琵琶湖。
その美しい景観を愛し、義仲を敬愛していた芭蕉は、9回もこちらに泊まり、句会を開いていたそうです。
資料観にある芭蕉の真筆句の版木。
大阪で亡くなった芭蕉ですが、弟子達が遺言に従い、こちらに墓を建てたとのこと。
故郷の三重県でもなく、長年住んでいた東京でもなく、義仲の隣りを望んだ芭蕉。
昭和の文豪・芥川龍之介も義仲好きで有名なんですよね。
京都での義仲軍の素行が悪かったので、アンチもいる義仲ですが、時代を超えても人を惹きつける魅力的な人物像が浮かび上がります。
俳句手帳や芭蕉の手ぬぐいのお土産があったり、俳句みくじもあります。
義仲寺より徒歩約5分の湖岸道路沿いに、馬場児童公園があるんですが、こちらにも芭蕉の句碑が。
芭蕉ファンの方は、こちらも足を運ばれてみてはどうでしょうか?
若冲が大津で見られる!
義仲寺の奥に、芭蕉を祭った翁堂があります。
ここの天井画が、すごい!!!
なんと、江戸時代の天才画家、伊藤若冲(じゃくちゅう)作。
若冲といえば、数年前に生誕300年で各地でイベントが開催されていましたが、どこも大盛況だったのが記憶に新しいですね。
シャクヤクやアジサイ、キクなどが描かれた「四季花卉(かき)図」。
長年、外気に触れていたため、痛みが激しく、現物は別に保管されているそうですが、デジタル復元されたものを見ることができます。
若冲の天井画は貴重で、京都の信行寺と義仲寺の二箇所のみ。
天井画って、言葉通り、天井に絵があるので遠いです。
望遠鏡でじっくり、繊細で美しく・かつ大胆な若冲ワールドを堪能するのをオススメします。
義仲寺は、小ぢんまりとしたお寺ですが、滋賀県の誇れる名所。
歴史・俳句・絵画が一カ所で味わえる、言うなれば一粒で三度おいしい、そんなお寺です。
木曽義仲という人物を軸に、人のつながりや優しさを感じられるお寺でもあります。
様々な歴史が感じられる義仲寺。
あなたは誰に思いを馳せますか?
義仲寺(ぎちゅうじ)
・所在地:大津市馬場1-5-12・アクセス:JR琵琶湖線「膳所駅」及び
京阪石山坂本線「京阪膳所駅」より
徒歩約10分
・拝観料:大人300円
中学生150円
小学生100円
・開門時間:3月から10月:9:00から17:00
11月から2月:9:00から16:00
・休日:月曜日(祝日除く)
※4・5・9・10・11月の月曜日は無休
・お問い合わせ:077-523-2811
・HP:https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/410
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この記事を書いたのは
リクオ
大阪→京都→滋賀→神戸→滋賀と移り住んできたからこそわかる滋賀の魅力。滋賀って、便利なのに自然にも触れあえて、人も優しくて、ものすごく住みやすい。「滋賀ってこんなに良いところなんだよ」と常々叫びたくなってる熱い思いをブログにぶつけます。