マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ
加藤休ミ/著 晶文社(1600円・税別)
写真? CG? 二度見してしまうリアルさ
ぜひ、実際に手にとって直接見てほしい本です。さんまの塩焼きや焼き鮭の皮の焼け具合、のった脂の艶やかさ、皮目の香ばしさが漂ってきそうで、思わず箸でつまみたくなります。
北海道出身で子どものころから新鮮でおいしい食材を食べ続けてきた著者が、もっと魚を楽しんでほしいという思いで描いた魚料理の数々。もちろん、表紙のツナ缶も立派な一品として登場しています。
また、著者独自の分類「魚の生息地」には、なんと学校の給食センターや居酒屋、寿司屋、みんなの家、お魚くわえたノラネコなどまで登場。その地に多数生息している魚も紹介されており、クスッと笑えます。
「索引」では、まじめな図鑑の役割もきちんと果たしているところが休ミ流。眺めて驚き、読んでためになる、子どもも大人も一緒に楽しめます。
紹介者:草津市立南草津図書館/川端恭子さん
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