イオンモール草津で。
ホープ・ニューウェル/作 松岡享子/訳 山脇百合子/絵 福音館書店(1500円・税別)
頭を上手につかえば、毎日が幸せ
貧乏だけどとても上手に頭をつかってなんでも解決してしまう、小さなおばあさんのお話です。
おばあさんの頭のつかい方はとてもユニーク。濡れタオルで頭をしっかりしばり、椅子に座って人差し指を鼻の横にあて、目をつぶってしばし沈思黙考。すると必ず「いい考え」が浮かぶのです。読み手には「ええっ! それでいいの!?」と突っ込みを入れたくなるような考えなのですが、いいんです。おばあさんは大満足なのだから。なんともとぼけたおばあさんの行動の数々に思わず笑みがこぼれます。
初版1970年のロングセラーですが、なんと昨年、続編「あたまをつかった小さなおばあさんがんばる」「あたまをつかった小さなおばあさんのんびりする」(降矢なな/絵)が翻訳・出版されました。挿絵は変わりましたが、おばあさんのおもしろさは健在。
子ども一人で読んでも面白いですが、親子で笑いあいながら読むのもおすすめです。
紹介者:野洲図書館/谷口雪子さん
タグ: