「息子がついた嘘」【こそだてDAYS】
ジェニー・ニモ/作、アラン・マークス/絵、安藤紀子/訳 偕成社・※品切れにつき図書館で閲覧を
立派な祖父の名前をもらった、小さなかよわい竜のお話
ダンドの一族の竜は皆、立派な翼を持ち、自由に空を飛んでいました。しかしダンドの翼は蝶(ちょう)のように薄く、小さくて、他の竜の子たちのように空を飛ぶことができません。
ある日、竜の一族は、ふるさとの竜の国へ戻ることになりました。飛べないダンドはお母さんの背中につかまっていましたが、途中で滑り落ちてしまいました。
ひとりぼっちになってしまったダンドに、恐ろしい生物ドギンや船に乗ってやってきた人間たちが迫ります。ダンドは隠れましたが、船で働かされていた少女マノンに見つかってしまいました。マノンはダンドを助けようとしますが、船長の息子ドラムにダンドを見つけられ、捕まえられてしまって…。
飛べない竜と、囚われの少女と、意地悪な少年。それぞれの成長を描いた、やさしい物語。
紹介者:大津市立和邇図書館/安本紗英さん
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