あひる
ヤノーシュ/作・絵 石川素子/訳 徳間書店(1553円・税別)
病気のときの甘えたい気持ち
ある日、小さなとらがくさむらのまんなかでたおれてしまいました。そこへ小さなくまが走ってきて、とらを自分の家へ運んで看病をはじめます。
すきなものをつくってあげると言われたとらがリクエストしたのは、「ニジマスのアーモンドソースがけと、つけあわせにじゃがいも、それと、しろパン」…。食欲はとてもあるようです。でも、くまの得意料理はちがったようで、「スープっていって!」。このやり取りがなんとも微笑ましいです。
どうぶつびょういんで検査をうけ、かんたんな手術と、数日の入院でげんきになったとら。(病気の原因は、とらのしまが一本ずれていたからでした!)
具合が悪いせいで、ちょっぴりわがままになってしまうとらと、それに一生懸命こたえる、くまとなかまたちのお話です。
紹介者:大津市立図書館/森永美紀子さん
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