矢橋帰帆島公園で
蒔田浩平/作 佐藤真紀子/絵 ポプラ社(1300円・税別)
作戦名「チーム小さい声」
小学五年生・千木田寛仁は卓球好き。クラスのレクリエーションでも卓球がしたいけれど、選ばれるのはいつも、多数派男子の推すサッカーかバスケ。だけどある日、卓球仲間のマッスーが「決め方のルールを変えればいいんだ」って言いだした。
当たり前だと思っていたいつもの決め方・多数決。でも、ちょっとの差なのに、女子がやりたいポートボールが一度もできないのは、おかしいんじゃない? できない理由を探して、小さい声をつぶすのはやめてほしい! 決め方を変えようという提案に、いろいろな意見が湧き上がってくる。
小さい声だからって、無視されていいわけじゃない。知恵で願いを叶えようとする子どもたちの情熱には、きっとあなたも共感できるはず。〝レク決め〟をめぐる熱い闘いの行方を、ぜひ見届けてほしい。
紹介者:栗東市立図書館/玉川真弓さん
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