フォレオ大津一里山で
エリザベス・ロバーツ/作 灰島かり/訳 殿内真帆/絵 福音館書店(990円)
ルリーン、ルリーン朝ですよ!
たくさんの時計が並ぶ時計屋さんに、青色の小さな目覚まし時計のあおくんがいました。あおくんは、毎日棚の上でじっとしているのにあきあきしていました。
ある日、朝に弱いお父さんへの誕生日プレゼントを探しに、お母さんと男の子がやってきました。男の子は一目であおくんが気に入りますが、お母さんは悩んでいる様子。そこで、あおくんは一生懸命に自慢のベルをならしました。「ルリーン、ルリーン、ルリーン」。そのきれいな音に満足したお母さんは、あおくんをプレゼントに選んでくれました。
でもあおくんにはひとつ心配なことがありました。実は今まで自分一人でベルを鳴らしたことがなかったのです。さて、あおくんは次の朝、ちゃんとお父さんを起こすことができるでしょうか。
入園や入学など、新しい第一歩をふみ出した人にもおすすめの本です。
紹介者:大津市立和邇図書館/西本麻理子さん
タグ: