【時短編】〝おかずの貯蓄〟が忙しい時の救世主に
川内倫子 ※現在、版元で品切れのため大津市立図書館で閲覧を
滋賀県生まれの写真家、川内倫子さん
たまご、蛍のひかり、波しぶき、うまれたばかりのつばめ…
浅い被写界深度で写された〝ましかく〟写真を撮るのは滋賀県生まれの写真家、川内倫子(りんこ)さんです。倫子さんは中判カメラの一つ、ローライフレックスという二眼レフカメラを使ってとりとめもなく過ぎていく日常を撮り続けています。
誰でも気軽に写真が撮れるようになった今、誰かの日常は珍しくありませんが、独自の法則で選ばれ、並べられたその写真たちは格別。倫子さんの写真はどれも、それを見ている人自身の日常生活を、坦々と過ぎていくことが不安になる日々を、それでいいと教えてくれます。
タイトルのAILA(アイーラ)はトルコ語やペルシャ語で大家族や血縁を意味するそうです。
他にも表紙が印象的な「うたたね」や家族写真のあり方を問う「Cui Cui(キュイ キュイ)」もおすすめです。
紹介者:大津市立図書館/神野亜衣さん
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