滋賀であなたも五七五
読書で離婚を考えた。
円城塔・田辺青蛙/著 幻冬舎(1620円)
夫婦は違ってこそ面白い!?
著者二人はそれぞれが作家であり、また、夫婦でもある。本の好みも全く違って、お互い、相手に本を薦めても読んでもらえない。
ところが、ある日ふと思いついた「相手から指定された本を読み、それについてエッセーを書き、次に相手に読ませたい本を指定する」という企画が、出版社を巻き込んで始まった。テーマは「本を通した夫婦の相互理解」。
しかし、企画が進むに従って現れる相手の意外な面に、理解は深まるどころか、ますます理解不能であることが明らかに。計40冊の2年にわたる読書リレー終了後、果たして二人の関係に変化はあったのか。
本の紹介のみならず、脱線しまくりの身辺雑記、夫婦の格闘の軌跡をお楽しみください。
栗東市立図書館/都築美佳さん
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