矢橋帰帆島公園で
「寿命図鑑」
やまぐち かおり/絵 いろは出版/編・著(2916円)
こんなものにも寿命が!?
ものに寿命があることを日常生活の中で意識することはあるでしょうか? もやしは1日、みかんは1カ月くらいなど身近なものであれば、およその寿命は見当がついても、自動販売機や力士のまわしはどのくらいか分かりますか?
この図鑑は生き物や食べ物、機械や天体など324のあらゆるものの寿命とエピソードを親しみやすいイラストとともに紹介しています。例えば鉛筆は、使い続けると約7時間で小さくなり、芯がなくなるまで線を引いてみると、フルマラソンよりも長い50㎞にもなるそう。未使用のものだと寿命は半永久的で、400年前に作られた日本最古の鉛筆が今も使えるのには驚きです。
絵本のような楽しい図鑑ですが、ものの寿命を延ばすために工夫したり、限りある命について考えたり、いろいろな読み方ができます。
紹介者:東近江市立蒲生図書館・鈴村 厚子さん
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