矢橋帰帆島公園で
「夜間中学へようこそ」
著:山本悦子 岩崎書店・1620円
夜間中学を知っていますか?
ある日、もうすぐ76歳になるおばあちゃんが夜間中学への入学を決めてきました。理由を聞いてみると、子どものころは戦後の混乱期の中で中学校に通わず、働いていたそうです。しかし、入学してひと月も経たないうちに足をけがしてしまい、一人で学校に通うことができなくなります。
優菜はおばあちゃんの付き添いで夜間中学に行くことになりますが、そこでは、年齢や国籍が異なるさまざまな生徒が学んでいました。優奈が通う昼間の中学校とのあまりの違いに最初は驚き、戸惑いますが―。
現在、不登校などの理由で十分に通学できなかった人たちの学び直しの場として期待されている夜間中学。このお話は、そんないまの夜間中学を舞台にした物語です。
紹介者:野洲図書館/広沢成基さん
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