蜜蜂と遠雷
「なぜ「烏」という漢字は「鳥」より一本足りないの?」
蓮実香佑/著 主婦の友社(1296円)
漢字は生き物や植物の特徴そのもの
文字を書こうとした時、漢字が出てこなかったことはありませんか? また「薔薇(ばら)」のように、読むことはできても書けない漢字はありませんか? この本のタイトルになっている「カラス」はどうでしょう。「トリ」より線が一本少ないと覚えたのではないでしょうか。ではなぜ、一本足りないのか。実は烏のある部分が見えないからとされています。どの部分が見えないのか想像できますか? 他にも、身近な「ハト」は九と鳥を合わせた漢字です。ここでも九が使われているのには意味があって…。
お寿司屋さんによくある湯呑(の)みに書かれている魚へんの漢字、春を連想する桃、梅、櫻(さくら)、知恵の神様であり図書館と関わりの深い梟(ふくろう)など、たくさんの漢字が紹介されています。漢字の成り立ちを知ると、その意味や面白さを思わず人に話したくなってしまうかも。
紹介者:大津市立図書館/畑山 祥子さん
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