近江神宮外苑公園(ブランチパーク)で
「こいぬとこねこのおかしな話」
作:ヨゼフ・チャペック 訳:木村有子 岩波少年文庫・691円
気のいいこいぬとしっかり者のこねこ
森の近くの小さな一軒家に気のいいこいぬとしっかり者のこねこが暮らしています。人間のようにきちんとした生活をしようと手紙を書いたり、ケーキを作ったりいろいろ挑戦するのですが…。
ある日、お互いの体をモップとタオルの代わりにして床そうじをします。床はぴかぴかになりましたが「わあ、きったない!」と自分たちの汚れた姿を見てびっくり。そこで洗濯物のようにお互いを洗い、洗濯ひもにぶら下がってお日さまにあたって乾かしますが、雨が降ったりやんだりで大慌て。知恵を出し合ってあれこれ試す様子や会話が何とも愉快です。
チェコで長く読み継がれているお話で、訳者も幼い頃チェコの友人の家でこの本に出合い、繰り返し読んでいたとか。楽しいお話全10話は子どもも大人も楽しめます。秋の夜長に1話ずついかがですか。
紹介者:栗東市立図書館/中法子さん
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