フォレオ大津一里山で
「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」
著:古内一絵 中央公論新社・1620円
常連客になりたい!
深夜にしか営業しない不思議なお店マカン・マラン。店名はインドネシア語で〝夜食〟を意味します。悩みを抱えた人や一人で来る客が多いその店で女装した男性シャールが出してくれる料理は、夜遅くに食べてもからだに優しいものばかり。食後には一人一人の顔色を見て心身ともにリラックスできるお茶も処方してくれます。
貧血で倒れシャールに助けられたOL、震災に遭い仮設住宅で暮らす親友を心配する中学生、品の良い白髪の老婦人、奇抜なファッションの妹分たちが、シャールに魅(ひ)かれいつしか常連になっていきます。けれど、そんなシャールには病気が…。
シャールのその後が気になる人は、続編「女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび」をぜひどうぞ。
紹介者:栗東市立図書館/中法子さん
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