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戸森しるこ/著 講談社(1404円)
家族ってなんだろう
小学6年生の波楽(はら)は、ある日、父の部屋で一枚のはがきを見つけます。「井浦華子(かこ)」。そこに書かれていたのは8年前に亡くなった自分を産んだ女の人の名前でした。差出人は彼女の再婚相手の井浦凪(なぎ)で、波楽はどうして彼女は死んでしまったのか真実を知るために凪に会いに行くことにしました。しかし、波楽は凪と会って気づいてしまいます。自分は今の父親と血がつながっていないということを。
波楽は小学生にして難しい現実を知ることになります。自分が誰の子どもか頭ではわかっているはずなのに受け入れられず激しくもがきます。そんな気持ちを救ってくれたのは親友や家族、周りの人の温かい心でした。
作者の戸森しるこさんは他にも「ぼくたちのリアル」などの作品を書かれているので、ぜひ読んでみてください。
紹介者:守山市立図書館/南伸之介さん
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