気づきたい子どものSOS
本多孝好/著 KADOKAWA(1728円)
死後、消したいデータはありますか?
dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)の仕事は、依頼人の死後、携帯やパソコン等のデジタルデバイスから、誰にも見られたくないデータを代わりに削除すること。
所員は所長の坂上圭司(さかがみけいし)と、3カ月前に雇われたばかりの真柴祐太郎(ましばゆうたろう)の二人だけ。車椅子の圭司に代わり祐太郎が依頼人の死亡を確認し、圭司がデータを削除するだけのはずが、依頼人の秘密のデータをのぞいてしまったことで、二人は事件に巻き込まれていきます。
この世を去った人と残された人の「記録」と「記憶」を巡る連作ミステリーで、現在3巻まで出ています。
2018年にドラマ化されましたが、著者の原案をもとに異なる脚本で作成されたため、ドラマを見た人も新鮮な気持ちで小説を楽しむことができます。
紹介者:守山市立図書館/岡本汐里さん
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