メダカで夏の涼を感じよう!
「リビング滋賀」の俳句特集、第4回では「音楽」をテーマにした句をお届けします(昨年10月12日号で募集)。127句の応募作の中から、3人が選者となり、心に響いた句を選びました。今号では、まず各選者の選んだ大賞作品を発表。優秀作に選ばれた計12句も後日、別の号で紹介します。
〈滋賀リビング新聞社より〉
応募作品については、類似句・盗作句が含まれていないかどうかを事前に調査しましたが、万一これらが判明した場合は、賞は取り消しとします
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フルートにあてられている唇のところが、こちらに大写しに迫る。〈紅き唇〉の印象がつよいが、秋の色のイメージ(白秋)との対称も隠し味。さらに秋も深まると〈赤〉のイメージへ。〈紅き唇〉と〈紅葉〉。
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「音頭取(おんどとり)」は秋の季語で、盆踊りの音頭を取る人のこと。都会ではあまり見られなくなった光景ですが、朗々と歌い上げる「じいちゃん」を誇らしげに見つめる視線がいいですね。
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五時間目の授業が終わって、家に帰ったらうれしいことがあるのかな。教室の窓からの景色は、雨は降れど、空は晴れていて、気温もちょうど良い。葉っぱから飛び出してきたカエルも楽しそう。そんな小学生の頃の気持ちを思い出しました。
中田剛(なかたごう)さん
俳句結社「翔臨」同人。滋賀リビングカルチャー倶楽部浜大津駅前教室・草津駅前教室でそれぞれ俳句講座を開講中です。
中井汰浪 (たろう)さん
堅田市「浪乃音酒造」十代目蔵元。ホトトギス派の同人として27年目を迎える。句会「俳句と浪乃音を楽しむ会」を4つの会場で展開。汰浪は俳号。
伊谷亜子さん
シンガーソングライター。作詞作曲を手がけた「滋賀のうた(1~22番)は、現在CD発売中。えふえむ草津「伊谷亜子のアニメのうた」ほか、テレビ・ラジオ出演も多数。