
土井酒店 わいん屋cave DOI・BE NTO.
新たな一年を華やかな気持ちで迎えるために―。滋賀県内で活躍するガラス作家による、食卓や部屋をパッと彩ってくれる作品たちを紹介します。
光が当たると、淡い緑色をしたガラスと、中の気泡がキラキラ輝き、まるで水面を見ているかのよう―。
「glass imeca(グラスイメカ)」の神永朱美さんが、水草を使って作った「琵琶湖彩(びわこいろ)」。淡いグリーンが食卓に映えそうなお皿(写真中央・5060円)やグラス(写真左奥・3850円)などの食器や雑貨を制作しています。
「この緑色は、植物に含まれる鉄が酸化反応してできた色。還元反応を使い色を作ることも。ガラス工芸は芸術であると同時に、理科的な側面もあるんですよ」と神永さん。
一方、水草は仕入れるタイミングによって茎や葉の量や種類が異なるため、その時々で微妙に色の濃さが違う〝一点物〟になるそうです。「新型コロナウイルスの影響で、どうしても気分が沈みがちになる昨今。そんな中、お客さまから『これが家にあると明るい気持ちになる』と言ってもらうことが増えました。芸術の〝人の心を癒やす力〟の大きさをより一層感じています」
ずらりと並んだビビッドカラーの作品に出迎えられ、うっとりした気分に。ガラス作家の林和浩さんが自ら古民家をリノベーションした工房「YANEURA(ヤネウラ)」には、キノコや鳥など自然をモチーフにした華やかな作品が多数並んでいます。
ガラスのストロー(1200円)といった珍しいアイテムもあって、興味津々で眺めていると「飲み物の温度をそのまま伝えてくれるので、夏にひんやり感をしっかりと味わいたい人におすすめ」と教えてくれました。
学生時代に立ち寄ったギャラリーで出合ったガラス作品にほれ込み、作者を訪ねて渡米したという林さん。そこで教わった、加熱し溶かしたガラスを加工する「バーナーワーク」の手法で今も作品制作をしているそう。その際に住んでいたオレゴン州の自然豊かな風景に似ていることが、米原市に移住して工房を構えたきっかけなのだそうです。
「中をのぞいてみた人が元気になれるような作品になれば」。「グラスニーク」というブランド名でオリジナルの万華鏡を展開している万華鏡作家の麻衣さんが営む「Atelier Nagahama(アトリエ ナガハマ)」には、インテリアとしてもかわいいガラスの万華鏡が。中を見ていないときも、きれいで癒やされそう!
人気の理由は、見た目のかわいらしさだけではないようで、「のぞいている間、万華鏡が映し出す世界に入り込んでもらいやすいよう、映像の精密度や美しさ、また手になじむような形を追及しました。軽さも重視しているため、若い女性のみならず高齢の方にも人気ですよ」。
筒形万華鏡や丸形万華鏡のほかに、珍しいカプセルタイプも。オイルが入ったタイプのものは、オブジェクトの動きがなめらかで、ゆっくりとデザインが変化する様子を楽しむことが。ポップな外観とは対照的な宝石箱のような世界が広がります。
長浜市の伝統工芸のガラス細工をイメージして作られた「黒壁ガラス」(1個・500円)。2層になっていて、最初にブドウとラムネ風味のジュレ、続いて濃厚なプリンを楽しめます。人気につき、時間帯によっては完売していることも。早めの来店がおすすめです。
透き通ったクリスタルガラスの内部に塗られた漆が浮かび上がっているように見える「ガラス骨壺位牌(こつつぼいはい) しずく」(一柱・5万5000円)。透明感のあるガラスに無垢(むく)材を組み合わせることで温かな印象に。「限られたスペースでもおまつりできるのがうれしい」との声もあるとか。紫・朱・黒の3色から選べます。