緊急事態宣言中に始めた「抹茶時間」。作法よりも楽しむことを優先♫
家事、育児、仕事…と毎日なにかと気ぜわしいという人もいるのでは。そんなときこそ、リフレッシュの時間を大切にしたいですね。専門家に、〝癒やし〟の取り入れ方のヒントを聞きました。※2024年2月にリビング読者にアンケート。有効回答数1301
イラスト/フジー 記事協力/京都リビング新聞社
読者に「癒やされたい」と感じるタイミングを聞いたところ、「体が疲れているとき」「悩んだり落ち込んだりしたとき」「イライラしたとき」という声が多数。心身ともネガティブなときほど、癒やしが欲しくなるよう。
日常の何げないできごとで、癒やされたというエピソードも届きましたよ。いくつか紹介します。
「自分を大事にするモード」を
オンにするきっかけ
「効率を求めてスピード感が重視される現代。職場や家庭での役割を果たすことに振り回され、素の自分に戻る時間を取れないまま心身に負担をかけている人も少なくありません。〝癒やし〟は、そんなストレスからいったん離れ、『自分を大事にするモード』になるきっかけを与えてくれます」
そう話すのは、京都文教大学臨床心理学部の教授・濱野清志さんです。
自宅でゆっくり過ごしたり旅行に出かけたりと、何が癒やしになるかは人それぞれですが「自分にとって本当に心地よいと思うものを見つけられるとよいですね」と濱野さん。体がリラックスして安心感を覚えると、心にもゆとりが生まれるのだとか。
アンケートの回答の中から、読者が癒やしを感じることが多い「香り」「おしゃべり」「食事」「音・音楽」の四つをピックアップ。その効果や、おすすめの取り入れ方を各専門家に聞きました。
「注意したいのは、『人が良いと言ったものだから心地よいはず』と思い込まないこと。自分の感覚・評価基準に目を向け、それを大切にしてください。客観的に自分を見つめ直す機会にもなりますよ」
お気に入りのケーキ屋のケーキを2個食べた(ATさん/42歳)
登山や釣りなど、自然とのふれあいで気分転換できた(KNさん/64歳)
孫が一日遊びに来てくれたとき。おままごと、絵本読み、公園遊びなど心地よい疲れを感じることができました(HAさん/66歳)
夫と夜ご飯を食べているとき(EHさん/52歳)
銭湯でゆっくりお湯に漬かる。家のお風呂とは違ったちょっとしたぜいたくでリフレッシュできました(NOさん/27歳)
2歳のわが子のほっぺたを見て。おもちみたいにぷにぷにしてぽってりした形(NSさん/33歳)
ランニング中に見かけたネコに声かけ。ネコの一声で、いっぱい仲間のネコが出てきました(MNさん/59歳)
推しのコンサートに行って、終わってからお友達とお茶やお食事したりして、感想を言い合います。日常のことを忘れて、みんな乙女に戻っていました(YMさん/75歳)
愛犬の肉球の匂いを嗅いだときに少し癒やされています(KFさん/34歳)
好きな小説を読むこと。コミックで表現できないところを楽しく雄大に想像しながら読んでいるとホッとする(YIさん/67歳)
スポーツジムに行っている間は運動に集中でき、嫌なことも忘れ、気分も晴れてスカッとする(FRさん/73歳)
日帰りの小旅行。いつもと違う雰囲気でスッキリしました(MTさん/41歳)