読者と振り返る平成の滋賀
日々、テレビや新聞で見聞きする、住居侵入の強盗にまつわるニュースに不安が広がっています。いま、私たちにできる防犯対策を、京都府警察本部で聞いてきました。
イラスト/オカモトチアキ 記事協力/京都リビング新聞社
危険を回避するには用心深くなること
「最近、〝不審な訪問業者〟についての通報が増えています。特に多いのが『お宅の瓦がずれていますよ』などと、屋根の修理をすすめる人が突然家に来た、というものです」と話してくれたのは、京都府警察本部生活安全部生活安全企画課の寺村研二さんです。
「礼儀を大切になさる方などは、顔も見ずに話すのは失礼だからと、対面で話そうとする傾向があるようです。見知らぬ人でも、玄関まで入ってもらう場合も少なくないとか。
しかし、いまは用心することも大切です。
留守を装って対応しないという方法もありますし、まずはインターホンで対応し、必要がなければはっきりと断ってください。話を聞くのであれば、できるだけ玄関の外で対応を」とのこと。
見知らぬ業者と話をするときは、こんなことにも注意を。
「たとえば、『全部修理しても200万ほどです』といわれて、『そのくらいなんですね』などと平然と言ってしまったら、それは『それなら可能ね、いつでも出せるわ』と言っているようにも聞こえ、相手に資産状況を把握させることにもなります。
また、『どこの会社のどちらさまですか』と聞いておくことを忘れずに。家族にも伝えてください」
本当に必要な要件なら、後日その会社のことを調べたり、電話をかけるなどして確認してから、話をすすめましょう。
電話応対中に個人情報が知られることも
昼間に家にいると、アンケートに協力してほしいという電話がかかってくることがありますね。これも、要注意。
「アンケートで、必要以上に個人情報を聞かれる場合は警戒を。犯罪者は何気ない会話から、自分たちに必要な情報を手に入れます。家族構成や、いつ出かけているかなどを聞き出せば、空き巣や強盗に入るのに適した時間帯を考える材料になります」(寺村さん)
うっかり答えてしまったと、不安に感じた場合は近くの交番などへ相談しておいて。
「管轄内の警察官同士で情報を共有して、パトロールを強化するなどします」
また、海外からの電話は、特殊詐欺に関する場合が多いそうなので、かかってくる予定のない国際電話には出ないようにするのがいいそう。
自分たちで行える防犯対策の一例
- ■警察庁の「住まいる防犯110番(ホームページ)」で学ぶ
- 強盗や空き巣などの現状や最新の対策などが解説されています。詳細は、「警察庁住まいる防犯110番」で検索を
- ■国際電話の利用休止
- 固定電話で海外からの着信を止めることができるサービスがあります。「国際電話不取扱受付センター」へ申し込みを。TEL:0120(210)364