花の庭と自然に囲まれたcafe
日本各地が災害に見舞われた昨年。また、関西に住む私たちにとって、1月というと1995年に起こった阪神淡路大震災が思い出されますね。防災・減災のこと、考えてみませんか?
〝怖い〟〝気が重い〟そう思っていませんか?
防災・減災について考えるのは、怖さも手伝って少々気が重い…。恥ずかしながら、記者の本音です。しかし一方で、日頃からの心構えがこれほど重要なことはありませんよね。
前向きな気持ちで取り組もうと足を運んだのが、アウトドアショップの「モンベル南草津店」。電気やガスのない環境で使うために開発されたグッズの数々は、災害時にも活躍すると耳にしたことがあるためです。
「実際、防災目的で商品を見に来られるお客さまは多いですよ」と店長の松本吉広さん。大阪市に本社を置くモンベルは、阪神淡路大震災の際も避難所にテントを提供していたそうで、それ以後、災害時にも役立つアウトドア商品や防災用品の開発に力を入れてきたとか。
普段使いしたくなるような多彩な機能を備えた商品を見ていたら、「せっかくなら、この機にキャンプデビューして、日頃から使いこなせるようになりたいな」という気持ちになりました。
モンベル南草津店で聞いた
防災グッズとしても人気の4アイテム
1の寝袋についてはノーマークだった記者。「夜の冷気から体を守りつつ足を伸ばして眠れると、疲労感は軽減できると思います。避難所で過ごさねばならなくなった時にも活躍するのでは」と松本さん。おすすめの寝袋は下で紹介します。
商品の一例
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- コンパクトランタン(4104円)
- 単3電池4本で最大215時間の照射が可能(光の強さが最小の場合)。床置きのほか、懐中電灯のように握ったり、つり下げて使うことも可能。写真を含め全5色
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- 五目リゾッタ(421円)
- 熱湯を注いで3分でできる混ぜご飯。水でも作れて(所要時間5分)、スナックのようにそのまま食べることもできます。賞味期限は5年。写真を含め全6種類
協力/モンベル南草津店=草津市野路1-15-5 フェリエ南草津2階、TEL:077(566)6385
モンベル南草津店でおすすめの商品を聞きました。
1月の特集ということで、冬場活躍しそうなものを中心に紹介します。
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- 速乾下着で防汗・防臭
- 独自に開発された高機能繊維が、保温性と速乾性を実現。制菌加工もされているので頻繁に着替えることが難しい場面でも活躍しそうですね。「汗冷えから体を守って、体調悪化を避けたいですね」(松本さん)
- ●ジオライン ラウンドネックシャツ Women’s(中厚手、ペールラベンダー)=4536円 ※カラーは異なりますが男性用もあり
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- 冷えから身を守れ マットと併用を
- 保温性・速乾性に優れた化繊綿を中綿に使ったこちらは、同店の寝袋で一番人気。アウトドア経験がない人は見落としがちですが、寝袋は、地面の冷気や硬さから体を守るため、マットを敷いてから使います。「浮き輪のように膨らませて使うタイプなら、コンパクトに持ち運べるので防災用品としてもおすすめ。価格帯は8000円~9000円台です」(松本さん)
- ●バロウバッグ#3(1万5660円、スタッフバッグに詰めた状態で1085g)
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- 約100秒でお湯が沸く
- カップの底に付いた「フラックスリング」が効率よく熱を吸収し、500mlの水が約1分40秒で沸騰します。ガスカートリッジはカップ内に収納できるので、使わない時はコンパクトに収納できます。
- ●JETBOILフラッシュ(1万5984円、ガスカートリッジを除いた総重量約440g、カップの容量は1リットル)
彦根地方気象台でも聞いてきた、備えと構え
全国の地方気象台が発表している注意報・警報・特別警報。これらに留意することも災害への大切な〝備え〟です。ちなみに2017年からは、注意報の前に「警報級の可能性」といって「5日先まで/明日までに警報が発表される可能性がありますよ」といった発表もされるようになり、より段階的に災害の状況を把握できるようになりました。
また、大雨・洪水警報については、2017年7月より気象庁ホームページ上にアップされている「洪水警報の危険度分布」=https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html=にも注目(下右)。自分の居住地に地図を合わせ、地域の川の状態をチェックすると、土砂災害・浸水害・洪水が発生する危険度がどの程度なのかが、5段階に色分けして表示されます(常時10分ごとに更新)。近隣の川の状態などからも危険を予測できるので、避難の目安にしたいですね。
「洪水警報の危険度分布」の表示例。紫は「非常に危険」、赤は「警戒」、黄は「注意」を表します。自分の住むエリアの近くの川が今は黄色でも、上流が赤や紫の場合は、のちに危険な状態になることが予測できます(画像提供/彦根地方気象台)
災害地ボランティア経験者から一言
防災に詳しく、災害地ボランティア経験の豊富な大津市社会福祉協議会の髙山邦久さんと岡田秀清さんにも、紹介したグッズについて聞きました。「日頃から便利に使えそうなものが多いのが人気の秘密でしょうね」と2人。また、「携帯用バーナーは、冬はもちろん夏場の災害地で利用している人も見かけましたよ。緊迫した状況でも、温かい飲み物や食べ物があると落ち着けますからね」と岡田さん。「明かりも大事。両手が空くヘッドランプは1人1つ必須だと思います」と髙山さん。
さらに岡田さんは簡単にできる明かりの備えを紹介してくれました。「充電式のセンサーライトを自宅内のコンセントに差し込んでおくと、停電した時などにいいですよ。懐中電灯を探し回る前に明かりがつきますから」。どの声も参考にしたいですね。