ふたりっ子バンザイ―石亀泰郎写真集
こんにちは、リクオです。
昔から食べることが大好きな私ですが、食事を彩る器に魅せられて20年超。
同好の仲間とも巡り合い、子供が生まれるまでは、気に入る器を求めて、窯元(かまもと)まで出かけていました。
ここ最近は、この趣味とは遠ざかっていたのですが、昨年訪れたアラベスク舎さん(昨年12月の地域特派員ブログ)で出していただいた、こちらのカップにて再燃!
見た目や陶器ならではの持ち重み、触ったときの感覚だけでなく、口当たりの滑らかさや持ちやすさに惹かれ、我慢ができなくなったんです。
そして、とうとう信楽にある、このカップの窯元「古谷製陶所(ふるたにせいとうしょ)」まで行ってきました!
*工房の中は、地域特派員ブログのために特別に撮影させていただいています。
使っていると心がホッとする温かみのある優しい器
古谷製陶所さんの器は、お料理を美しく見せてくれることから、SNS映えすると評判。
私が訪れたときは平日だったのですが、次から次へとお客さんが。
直接、窯元まで買いに来られる方が多いため、最近ギャラリーを作られたそうです。
古谷製陶所さんといえば、こういう白い器!
独自の配合でつくり上げた赤土に、白い泥を化粧がけし、透明の釉薬を重ねた「粉引き」という器です。
白と言っても、少し赤みがかった温かい白色。
「フルタニの白」と呼ばれているようです。
この白色と、見え隠れする下地に、何とも言えない味があって、美しいだけでなく使っていると癒やされるんですよ。
色合いだけでなく、少し丸みを帯びたフォルムも、温かさを感じるんですよね。
私は陶器を選ぶときは、見た目で惹かれたものがあれば、手に持って馴染むかどうかを試したいので、キレイで見やすいショールームは助かります。
欲しい器を物色していると、朝宮茶を出していただきました。
急須も湯呑も、もちろん古谷製陶所さんで作られたもの。
私は、窯元巡りの醍醐味の一つは、そこの器で出してもらえるお茶だと思っています。
カップの口当たりを試せるという点だけでなく、窯元って、近くに良いお茶の産地があることが多いので、おいしいお茶がいただけるんですよ。
使い手のことを考えた扱いやすい器
一つ一つが手作業で丁寧に作られています。
細かなクズを竹串やスポンジで取り除いていく工程。
作業を見学させてもらって感じたのが、それぞれの器を大事に大事に作られているということ。
使う人が、少しでも心地よくなるようにという気配りを感じました。
古谷製陶所の作家「古谷 浩一(ひろかず)」さん。
柔らかい女性的な優しい器なので、女性作家さんかと思っていたのですが、男性作家さんなんですよ。
器の雰囲気そのものの、穏やかで懐の深さを感じる古谷さんでした。
「日常づかいできる器」として作られている古谷製陶所さんの器は、なんと電子レンジも食洗器もOK!
食洗器は、他の食器とぶつからないように入れる等のコツが必要になってはきますが、陶器で使えるってありがたい。
使い手の扱いやすさを考え、強い器にするべく、古谷製陶所さんでは、何度も窯で焼くという手間暇をかけているんです。
また、天然材料のみで作られた器(シリコン剤不使用)のため、有害物質が溶け出す心配もなし。
家族に言えないくらい、器にお金を使ってきた私の経験から。
オブジェ目的の器でない限り、お手入れのラクさって大事! どんなお気に入りの器であっても、扱いが大変だと、段々出番が減っていっちゃうんですよ。
毎日の食卓を鮮やかにする器
古谷製陶所さんで購入した器で、ある日のわが家のご飯を盛り付けてみました。
(かつ丼です)
これ、ほうれん草を茹でただけです。
器を変えただけで、美味しそうに見えるのは私だけではなかったみたいで、子供達も「今日のほうれん草、美味しいねえ」とパクパク。
人間って、視覚からも物を食べているんだなあと再認識。
良い器でご飯を食べると、気持ちが華やかになるだけでなく、箸使いをはじめ所作が美しくなるような気がします。
毎日使う食器の中に少し取り入れるだけで、心に栄養をあげられるような、そんな器。
古谷製陶所さんの器、オススメです。
この記事もオススメ
この記事を書いたのは
リクオ
大阪→京都→滋賀→神戸→滋賀と移り住んできたからこそわかる滋賀の魅力。滋賀って、便利なのに自然にも触れあえて、人も優しくて、ものすごく住みやすい。「滋賀ってこんなに良いところなんだよ」と常々叫びたくなってる熱い思いをブログにぶつけます。