わたしのマトカ
選考協力/中田剛さん(俳人・リビングカルチャー倶楽部講師)
〈滋賀リビング新聞社より〉応募作品については、類似句・盗作句が含まれていないかどうかを事前に調査しましたが、万一これらが判明した場合は、賞は取り消しとします
まずは予選として、滋賀リビングカルチャー倶楽部「ここで一句 はじめての俳句教室」で講師を務める俳人の中田剛さんが審査を行い、20句に絞り込みを。選考の際には「俳句として表現がこなれている」「原則として有季(ただし季語がなくても明らかに季節感があれば可)」「心地よい、あるいは面白いリズムを持っている」「画一的な物の見方・表現の仕方から少し抜き出ている」といったことが重視されました。
そして選ばれた20句は、今回のもう一人の審査員のもとへ。琵琶湖といえば滋賀、ということで、滋賀県知事の三日月大造さんに最終選考をお願いしました。シンプルに心に響いた5句を選んでもらいましたよ。
「日課の朝の散歩では、琵琶湖は必ず見るようにしています」という三日月さん。趣味の俳句をSNS上で写真とともにアップ中です。「作った句の中では、琵琶湖を詠んだものが一番多いかもしれませんね」とのことなので、そちらも注目ですね!
三日月さんより
〝生命の営み〟を
感じられる句にひかれました
今回、一次審査をクリアした20句の中から「〝いいな〟と感じたものをスパッと選びました」と選考を振り返った三日月さん。みごと選ばれた5句には共通点があったと言います。
「〝琵琶湖とその季節の生き物との関わり〟が感じられる句にひかれました。琵琶湖とともにある生命の営み。僕自身もそうしたものを大切にしたいと思っています」
死ぬまで俳句を楽しみたい
ちなみに三日月さん、2014年の知事一期目就任の頃とほぼ時を同じくして、趣味として俳句を始めたそうです。
「まったくの我流なんですが(笑)。県内各所を回っていると、『ああ、きれいだな』『こんなものがあるんだ』といった発見が多いので、感動を句で残すということに漠然と関心を持ち始めたのがきっかけです」
そして、歳時記を常に近くに置き、目を通すこともひそかな楽しみなのだと言います。
「『この季語いいな』というものを見つけたり、句が頭に浮かんだりしたら、忘れないうちに書き留めているんですよ」と、笑いながら取材中に見せてくれたのは、不要になった紙の裏面を利用して作った〝マイ短冊〟風のメモ用紙!
「一つの句でも、語順だけで何十通りの表現の可能性があって…。俳句は奥深いですね。死ぬまでコツコツ続けていけそうな楽しみに出合えてうれしいなと思っています」
- 1問目
- 琵琶湖ができたのはいつ頃?
①約4億年前
②約400万年前
③約40万年前 - 2問目
- 琵琶湖の特徴的な魚介類「琵琶湖八珍」に含まれていないのはどれ?
①二ゴロブナ
②スジエビ
③ビワコオオナマズ - 3問目
- 琵琶湖の特徴的な魚介類「琵琶湖八珍」に含まれていないのはどれ?
①二ゴロブナ
②スジエビ
③ビワコオオナマズ - 4問目
- 外来魚駆除のために行われていることとして、間違っているものは?
①県内の各地で釣り大会を実施
②ポストを設置
③外来魚をスーパーで買い取り - 5問目
- 7月1日は「びわ湖の日」ですが、この日がそう定められている理由は?
①琵琶湖を守る条例ができた
②「琵琶湖周航の歌」のレコードが発売された
③ラムサール条約の登録湿地になった
正 解
1問目=②。10万年以上の歴史を持つ湖は「古代湖」と呼ばれますが、琵琶湖は古代湖としても世界有数の古さです。2問目=③。ビワマス、二ゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ビワヨシノボリ(ゴリ)、コアユ、スジエビ、ハスが「琵琶湖八珍」とされています。いずれも食べておいしい魚介ですね。3問目=①。このほか、ブルーギル、オオカナダモなど。オオクチバスはブラックバスの一種。4問目=③。5問目=①。1980年7月1日に「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例(琵琶湖条例)」が制定されたことにちなんでいます。ちなみに③は1993年6月10日
再び句を募集します!
テーマは「音楽」
- 応募方法
- はがきまたはメールに
①名前(ペンネーム・俳号での掲載を希望する人はそちらも併記) ②年齢 ③〒住所 ④電話番号を記入の上、何句でも自由に投句を。
ただし、未発表の句に限ります。 - あて先
- 〒520-0047
大津市浜大津4-1-1 明日都浜大津2階
滋賀リビング新聞社編集部「俳句」係
メール:shiga_hensyu@shigaliving.co.jp
応募締め切り 11月30日(土)