洋食かもめ軒で「大人の」ハンバーグをいただきました☆
ひな祭りやお花見などの華やかな行事。卒業や入学などのお祝いごと。あるいはおもてなしやお弁当に―。ひと手間かけて、食材に和食の技が光る〝飾り切り〟をしてみませんか。おなじみの一品も、しっとり、上品にグレードアップできますよ。
唐揚げ、ひじき、ポテサラ…、
お好きなものを
❶ ユズ釜
- ❶器とふたに切り分ける。上から1/3くらいのラインに、竹串でギザギザに線を付けておく(写真Ⓐ)
- ❷①の線に沿って、深めに切る
- ❸上下に分け、竹串を使って中の実を取り除く(写真Ⓑ)
- アドバイス
- ひじきなどの和のおかずのほか、シチューを入れてもすてきです
ボリュームも自由自在
❷ 菊花ダイコン
- ❶5~6cm幅に切って、皮をむいたダイコンを15~20cmの長さに薄く切る(かつらむき)。しんなりさせるため、少し塩を振って数分おいておく
- ❷帯状になるよう半分に折り、折った側を手前におく。手前2/3まで、3~5mm幅に切り目を入れる(写真Ⓐ)
- ❸竹串などを使って、端から巻いていく(写真Ⓑ)
- ❹輪になっている方を上にして立て、輪をばらすように広げる(写真Ⓒ)。中央に菊の花びらをのせる
- アドバイス
- かつらむきを長めにすると、大輪の花になります。また、切り目の幅を細くすると花びらにボリュームが
ねじりがかわいい、〝くるりんぱ〟
❸ 手綱かまぼこ
- ❶かまぼこを板から外し、1cm幅に切る
- ❷かまぼこの表面から3mmくらい内側を半円に沿って切る。残り1/4は切らずに残す(写真Ⓐ)
- ❸切った部分に切り込みを入れる。端1.5cmほどは切らずにおいておく(写真Ⓑ)
- ❹切り込み部分に、下から切り離した端をくぐらせて、引き出す(写真Ⓒ)
炒め物や酢の物にも活躍
❹ 松笠いか
- ❶下処理をしたイカを縦半分に切り、表側を上にする
- ❷包丁を45度くらいに寝かせ、切り目を入れる(写真Ⓐ)
- ❸イカを90度回し、②と同様に切り目を入れて格子状にする
- ❹切り込みが開くまで、サッとゆでる
- アドバイス
- きれいに仕上げるコツは、②の工程で幅をそろえることと、しっかりと切り目を入れること。丸まった部分にキュウリやパプリカの細切りを入れたり、食べやすい大きさに切って炒め物や酢の物に使うのもおすすめです
教えてくれたのは
- 清水クッキングスクール
- 清水 厚子さん
守山市守山1-6-11 ドマーレ清水1階
TEL:077(581)3179
※「梅人参」「木の葉南瓜」は加熱済みです
彫刻刀を使うから、
ラインがシャープに
❶ 木の葉南瓜
- ❶二等辺三角形になるように、カボチャ1個を1/8にカット(種も取っておく)。内側の柔らかい部分を切り落とす
- ❷短い辺の両角を切り落とす(図Ⓐ)
- ❸木の葉の軸を作る。短い辺の中央あたりに軸がくるように、2カ所に6~7mmの切り込みを下まで入れる(図Ⓑ)
- ❹③で切り込みを入れた先に向かって角からまっすぐに切り落とす(図Ⓒ)
- ❺木の葉型に丸みを帯びるよう、長辺を整える(図Ⓓ)
- ❻両側に、3~4mm幅に切り目を下まで入れる。切り目の数は左右で同数になるように調整を(図Ⓔ)
- ❼⑥で入れた切り目を使ってギザギザの葉を作る(図Ⓕ)
- ❽彫刻刀で、皮に葉脈の模様を入れる
- アドバイス
- 今回は、作業がしやすいように彫刻刀を使いましたが、もちろん彫刻刀の代わりにペティナイフを使ってもOKです
まぁるく切って、ふっくら感を再現
❷ 梅人参
- ❶ニンジンは厚さ約1cmの輪切りにして、皮をむく
- ❷五角形になるように周りを切り落とす
- ❸2~3mmの切り込みを、各辺の中心あたりに下まで入れる(図Ⓐ)
- ❹③で入れた切り込みと、その右側の角の間に包丁の刃を置く。切り込みの先に向かって切る。このとき切り口が曲線になるよう、すくうように切る。これをすべての辺に行う(図Ⓑ)
- ❺裏返して、もう片方の面にも同様の作業を行う(図Ⓒ)
- ❻とがっている五つの角を丸く切る
- ❼写真の点線のように、中心に向かって切り込みを入れる。これを5カ所繰り返す
- ❽花びらの先端部分に包丁の刃を置き、⑦で入れた切り込みに向かって傾斜をつける。これを5カ所繰り返す(傾斜はすべて左側の切り込みに向かって入れる)
- ❾全体の丸みを整える
- アドバイス
- 花に切り込みを入れる際、丸みを帯びるようにするには〝すくう〟ように切るのがコツ。手前(包丁を入れた部分)は深めにすること、そして、切るときは包丁と一緒にニンジンも動かすと良いでしょう
ゴージャスな器で、よそいきデザート
❸ りんごの飾り切り
- ❶リンゴの上下、それぞれ約2cmをカットする。さらに、切り離した下の部分は座りがよいように水平にカットしておく。切り離した上の部分は、後で、ふたとして使用するので、ヘタを取って置いておく
- ❷①で切った真ん中の部分の皮と実を切り分ける。まず、目印として皮から約3mmのところに切り目を1周入れておく(写真Ⓐ)
- ❸②で入れた目印に沿って裏側までナイフを通し、切り分ける(写真Ⓑ)
- ❹③で切り分けた実の部分を食べやすいサイズにカットする。種の部分は切り落としておく
- ❺①で切り落とした下部分と、③で切り分けた皮を重ねて器を作る。中に④でカットしたリンゴを入れる(すべては入らない場合あり)
- ❻ふたに飾りをつける。まずは、1カ所、約3mmの深さの切り目を入れる。V字になるよう、切り目の両側から斜めに切る。90度間隔で、残り3カ所に同様の飾りを施す(写真Ⓒ)
- ❼⑥でV字にカットした4カ所のそれぞれ間にも同様の飾りをつける(写真Ⓓ)
- ❽V字の飾りの間を三角形に切り落とす(写真Ⓔ)
- ❾先端が鋭角になるように整える(写真Ⓕ)
- アドバイス
- リンゴは変色しやすいので、カットした部分は、作業をしないときには薄い塩水につけておくといいでしょう
教えてくれたのは
- びわ湖大津プリンスホテル 和食料理長
- 濱地 紳一さん
大津市におの浜4-7-7
TEL:077(521)1111