イートインもテイクアウトもできる草津のお弁当やさん『DUROC』さんに行ってきました。
桜餅やよもぎ餅、いちご大福…春を告げる和菓子が店頭に並ぶ季節。今回はかわいい姿や優しい色合いに春を感じる和菓子を紹介します。おいしい出合いを探しに出かけましょう。
※販売期間は目安です。仕入れ等で終了する可能性もあるので、各店に問い合わせを
- 春といえば桜。ほとんど和菓子店では、桜餅をはじめいろいろな形で桜を表現した菓子が登場していて、開花前からウキウキしますね。
桜の風味付けに欠かせないのが桜の葉。「オオシマザクラという品種の葉を塩漬けにしたものが一般的です。クマリンという独特の香り成分とかすかな塩味は、菓子のほどよいアクセントになってくれます」(「叶 匠壽庵」山岸和希子さん)。
「花呼福(はなこふく)」
淡いピンクの寒天に桜葉エッセンスを忍ばせた優しい甘さのゼリーです。塩漬けした後さらに糖蜜に漬けて味を整えた桜の花が1輪。春の情景を思わせるルックスにうっとり。
1個216円【販売期間】 4月初旬まで
「たねや饅頭 さくら」
しっとりとした生地に、なめらかなこし餡を包んだシンプルな饅頭(まんじゅう)は、トッピングした桜花の塩漬けが春らしさを演出。食べやすいサイズと上品な甘さに、つい手が伸びてしまいます。
1個141円 【販売期間】 4月中旬まで
「苺桜」
その時季に最もおいしい大粒イチゴを、自家製の道明寺餅とミルク餡(あん)、桜の葉の塩漬けでくるんだ愛らしい桜餅。甘さ、酸っぱさ、塩味がとけあったみずみずしい味わいに男性ファンも多いそう。
1個200円 【販売期間】 4月末頃まで
-
大福餅、団子、饅頭…同じように丸い形でもさまざま。「基本的に蒸した餅米を搗(つ)いて作るのが大福餅(※)。米粉を水で練って蒸したものが団子で、餅のように伸びないのが特徴です。一方饅頭は『餡を包むもの』全般を指すようです。中華まんのように和菓子ではない場合もありますね」と冨来郁(ふくいく)の南万寿夫さん。素材や食感などちょっと意識して食べてみるのもおもしろいのでは。「いずれも柔らかい当日中に食べてほしい。でも固くなった時は、ほとんどの餅や饅頭は、フライパンなどで軽く焼くと香ばしくておいしいですよ」
※柏餅のような例外もあり
「ゆず饅頭」
ひと口大のかわいらしいくず饅頭。冬に収穫したゆずのペーストを練り込んだ白餡とくず生地で、甘さ控えめのこし餡を包んでいます。プルプルの食感とゆずの香りがさわやか。
1個140円 【販売期間】 3月末頃まで
「ふんわりごぼう餅」
桜の焼き印が可愛い餅は、驚くほどふわふわ。自家製白みそ餡には、店内で甘く煮込んだゴボウを刻み入れています。ゴボウの風味とツブツブ食感が味をひきしめ、甘いものが苦手な人も楽しめそう。
1個125円 【販売期間】 4月中旬頃まで
「近江ひら餅 よもぎ餅」
滋賀県産餅米に、「たねや永源寺農園」で栽培されたよもぎの新芽を細かく刻み搗いて入れています。平たい形は、粒餡と餅が常によいあんばいで味わえるようにとの心遣いから。よもぎの風味が口いっぱいに広がります。
1個173円 【販売期間】 5月下旬まで
- 木の棒のように細長く作った和菓子は〝棹物(さおもの)菓子〟と呼ばれ、数えるときも1本2本ではなくて、1棹2棹と数えます。羊羹(ようかん)やういろうなどが一般的ですが、茶丈藤村の「花ふさ」のような〝浮島〟と呼ばれる蒸し菓子も棹物の一つ。切った時に自然の情景を表現したりと意匠を凝らしたものが多く、茶席の菓子としてよく使われるそうです。
「花ふさ」
白餡をメレンゲで浮かせて蒸し上げた浮島生地はしっとりとした口溶け。丹波大納言の甘納豆と抹茶羊羹で藤の花房をデザインした美しい菓子です。ケーキ感覚で食べられ、コーヒーとも相性がよいのだとか。
1棹1300円 半棹670円【販売期間】通年
「あも(桜)」
叶 匠壽庵の人気菓子「あも」の春限定版は、求肥(ぎゅうひ)に静岡産の桜葉の塩漬けを練りこんだもの。周りには、職人が粒を崩さないよう丁寧に仕上げた小豆餡がたっぷり。小豆のうま味の後からほのかに桜が香ります。
1棹1296円【販売期間】 4月上旬まで
-
餅米粉でできたぱりっとした種(皮)と餡の組み合わせがおいしいもなか。江戸時代、庶民の菓子として売り出された当初は、種だけを食べる干菓子だったそうです。
一方小豆餡というと、好みが分かれるのが粒餡対こし餡。前述の南さんによると「関西では風味の強い粒餡、関東はあっさりとしたこし餡が好まれる傾向があります」とのこと。あなたはどちら派?
「四季あわせ」
種の上に桜やスミレが描かれた心華やぐもなか。季節ごとに絵柄は変わるそう。はさんでいるのは、餡を練り込んだオリジナルゼリーで、あっさりとした甘さとムチッとした独特の歯ごたえを楽しめます。
1個141円【販売期間】通年
「福俵」
昨秋登場した手作りもなか。瓶に入った十勝産小豆餡を、食べる直前に種に挟んでパクリ。出来たてならではの香ばしいおいしさに思わず笑みがこぼれます。種は縁起がいいとされるかわいい俵型。春の祝い菓子としてもぴったり。
1箱(小)もなか6枚×4袋・粒餡1瓶1620円【販売期間】通年
このお店で見つけました
-
叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)
大津市大石龍門4-2-1
TEL:0120(465)320 -
たねや
近江八幡市宮内町
日牟禮ヴィレッジ
TEL:0120(295)999 -
創作和菓子かわもと
東近江市山路町336-8
TEL:0748(42)0269 -
手作り和菓子彩菓
草津市野路東5-25-23-102
TEL:077(565)7116
-
菓道 冨来郁
東近江市宮荘町419
TEL:0748(48)2919 -
茶丈藤村(さじょうとうそん)
大津市石山寺1-3-22
TEL:077(533)3900 -
菓心 おおすが
彦根市中央町4-39
TEL:0749(22)5722