メダカで夏の涼を感じよう!
こんにちは みちわえんです。
初夏を迎え、瀬田川周辺では気持ちのいい風が吹いています。新緑に生命力を感じながら、ウォーキングをするのが最近の日課です。
さて、先日も石山寺周辺を歩いていたら、どこからか食欲をかき立てるいい匂いが! 匂いにつられて行ってみると、石山寺のお食事処「湖舟」の店先に〝うなぎ〟ののぼりが立っていました。
湖舟は、鮒ずしや湖魚佃煮を製造・販売されている「至誠庵」が営むお食事処。しじみ釜飯が有名で、私も何度かいただいたことがあります。
「いつからうなぎが食べられるようになったんだろう?」と思い、調べてみると、1つの新聞記事に行き当たりました。それは、跡を継いだ20代のご兄弟が、子どもの頃に亡くなった父のうなぎを20年ぶりに復活させた、という内容でした。
お店のホームページやSNSには、うなぎ復活を目指して歩んだ道のりや、ご家族や家業のことなどが綴られています。読むうちに、お二人のまっすぐな思いが伝わってきて…。
「湖舟のうなぎを食べてみたい!」
そう思った私は、早速、母とお店を訪れたのでした。
さばきたて&焼き立てのうなぎ 皮がカリッ!身はふわふわ!
石山寺の山門前、お土産屋さんやお食事処が立ち並ぶ一角に、湖舟はあります。
この日は平日の11時ということもあり、一番のお客さんとなりました。
メニューには、うな丼やうな重のほか、近江牛とうなぎがのった「炭火近江うな牛重」という豪華なメニューも。そちらも気になりますが、今回は「炭焼きうな重 竹・唐橋」を注文。
まずは、うなぎを堪能せねば!
すると、「ご注文をお受けしてから、うなぎをさばいて焼いていくので、少々お時間をいただきます。」と、お店の方。さばきたて&焼きたてのうなぎが食べられるなんて! 期待で胸が膨らみます。
30分ほどして、待望のうな重がやってきました。
お重のふたを開けた瞬間、思わず、「わぁ!」と歓声を上げてしまいました。
ご飯の上には大きなうなぎが5貫。ほんのりついた焦げ目とふわっと広がる炭火の香りがたまりません!
早速、一口いただきます。
さすが、焼きたて。皮はカリッと音がしそうなほどの香ばしさ。
それでいて、肉厚の身はふわふわ。口の中でとろけていくようです。
秘伝の自家製タレは、ほんのり甘め。滋賀県内の醤油などの調味料を厳選して使っているそうで、うなぎを引き立てていました。
うなぎと一緒にいただく、しじみ汁やおばんざいもとてもおいしかったです。
赤こんにゃくやエビ豆といった滋賀の郷土料理は、優しくて上品な味わいに癒やされました。
とってもおいしいうな重を食べて、ぜいたくな気持ちになれました!
お土産に「至誠庵」の自家製鮒ずしや湖魚佃煮はいかが?
店内では、姉妹店・至誠庵の自家製鮒ずしや湖魚の佃煮も販売されています。
こちらで、琵琶湖の恵みに出合ってみるのはいかがでしょうか?
至誠庵の自家製鮒ずしは、一匹一匹、丁寧に下処理をして手間暇をかけて漬けられているそう。
鮒ずしを漬ける工程は、すごく手間がかかるものだと聞いたことがあります。滋賀の味として、一度は味わってみてもらいたいです。
ちなみに、私は、お酒と一緒にチーズのような感覚で食べると、すごく合うなあと思っています。
また、湖魚の佃煮も、滋賀県民にはおなじみです。
うろりの山椒煮は、私の実家では「ごりの炊いたん」と呼んで、よく食べています。山椒と一緒に柔らかく炊かれていて、ご飯のおともにぴったり。お土産にもおすすめですよ!
復活を目指した思いはこだわりのうなぎとなって
食事を終えた後、弟の料理長さんとお話しすることが出来ました。
「お二人のブログを読んで来ました!」と伝えると、「ありがとうございます!」と、笑顔で答えてくださいました。
ブログを読んで感じたお二人の「まっすぐな思い」は、そのまま、うなぎの味になっていたように思います。
こだわりを感じられる丁寧なお料理は、本当においしかったです。
「お父さんの鰻」を目指してきた〝思い〟の分だけ、こだわりが詰まっているのかな…と感じて。あたたかな気持ちと、おいしい鰻に出合えた喜びに満ちて、お店を後にしました。
料理長さんによると、〝なれずし〟という滋賀の食文化を多くの人に知ってもらうため、〝うなぎのなれずし〟を出していきたいそう。そんな湖舟のこれからも楽しみです。
石山寺に、もう一度生まれた湖舟のうなぎ。
また、食べに行こうと思います。
至誠庵・湖舟
【住所】〒520-0861 滋賀県大津市石山寺3丁目2-37 石山寺観光駐車場 内【電話番号】077-537-0127
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