体のことを考えたランチを食べに行ってみませんか?スープカフェ【ポノポノ】南草津
古くから和菓子などに用いられてきた米粉。近年は多彩な料理に使えるように進化し、独特の食感が人気を集めています。米粉ならではの特徴や、秋にトライしたいレシピを教えてもらいましたよ。
写真/二階堂直敬 記事提供/京都リビング新聞社
まずは米粉がどんなものかを聞きに、「JA京都やましろ」を訪れました。
人気の理由は〝グルテンフリー〟
「近年、小麦に含まれるグルテンによるアレルギーや免疫疾患を発症する人が世界的に増加。そこで、グルテンを含まない米粉が注目されるようになりました。また、技術革新により米粉の用途が増え、料理や菓子作りに幅広く使えるようになったんです」
そう話すのは「JA京都やましろ」の尾松数憲さん。「近畿米粉食品普及推進協議会」の監事でもあります。
「さらに、昨今の世界情勢で小麦の価格が高騰。9割以上を輸入に頼る日本において、代替品として米粉を活用しよう、という気運がいっそう高まっています」といいます。
栄養価や時短のメリットも
「米粉の特徴の一つは栄養面。アミノ酸バランスにすぐれた米の栄養素をそのまま摂取できます。油の吸収率が低く、揚げ物も比較的ヘルシーに仕上がります。
調理においては、油分が少ないのでダマになりにくく、粉をふるう必要がありません。パンを作る場合、小麦粉に比べてパン用米粉なら発酵時間を短くできます」
料理の時短にもなりますね。
「しかし、米粉はまだ割高で、店によっては商品の種類が少ない場合も」と尾松さん。
農業を、生態系を守る
2013年に京都山城産米「ヒノヒカリ」100%の米粉が誕生、JA京都やましろの直売所などで購入が可能に。さらなる普及を目指し、同組合では米粉の料理教室などを開催しています。
「米の消費量が減少し、日本の米作りは危機的状況に。米粉の需要増により、米の生産増や消費量アップが期待できます。それは、水田の豊かな生態系や景観を守ることにもつながるのです」
料理、お菓子、パンとさまざまに活用できる米粉。注目はその食感。米由来のもっちり感だけではなく、ふんわり、とろ~りといった食感が楽しめるそう。リビング京都のウェブでは、「発酵と米粉の料理教室 ライネキッチン」の足立香さんに教わった、4種のレシピを紹介します。
- 教えてくれたのは
- JA京都やましろ 総合企画部 近畿米粉食品普及推進協議会 監事
博士(農学) 尾松数憲さん