中山道・守山宿「うの家」のカフェで”いちごパフェ”
湿度が高く、ジメジメと蒸し暑い梅雨時、体のだるさや不調に悩まされるという人も。そんな状態を解消するのに役立つレシピを紹介します。撮影/桂伸也 ほか 記事協力/京都リビング新聞社
体内の水分を循環させて梅雨時の不調を解消
倦怠(けんたい)感や頭痛、関節痛、食欲不振、むくみなど、この時期に現れがちな体の不調を〝梅雨だる〟といいます。
「梅雨は春から夏に向かう中、体がまだ汗をかき慣れていない時期。体内の水分がうまく循環せず、停滞することで不調になるとされています」と、栄養士の米村好美さん。「半身浴や軽い運動をしたり、常温の水を少量ずつ飲んだりして、発汗、利尿を促すことが大切です」
〝梅雨だる〟に効く食材について教えてもらいました。
「豆類やウリ類、貝類は利尿作用があり体の余分な熱を取るとされています。一方、体を温めて発汗を促すにはショウガやネギ、シソ、パクチーなどの香味野菜を。トウモロコシなどの穀類やヤマイモなどの芋類、タマネギ、カボチャなど胃腸の働きを助ける食材も食欲不振にぴったり。キノコ類は免疫機能を高めるともいわれています」
これらを使った「脱〝梅雨だる〟」レシピを、料理教室の先生たちに教えてもらいました。
- 教えてくれたのは
- 京都府栄養士会 会員
「薬膳カフェぼちぼち」(上京区)の店主 - 米村好美さん
- 冬瓜(トウガン)のチーズフライ
- ※写真は1人分
旬のトウガンは食感が楽しめるフライに
「夏が旬のみずみずしいトウガンはウリ類で、体にこもった熱を取る食材です」と、「身体にやさしいお料理教室 kitchen studio ココロヨシ」の鎌田朋代さん。
「食べ方が分からないという声も多く、家族みんなが喜びそうなフライのレシピを考えました。相性の良いチーズと青ジソを挟んだトウガンは、とろっとやわらかな食感。シャキッとしたネギやスプラウトにも合います」
梅肉ソースや青ジソの風味でさっぱりと食べやすく。トウガンは厚めの7mmくらいに切るのがポイントで、見た目にもインパクトがあり、食べ応え感じる一品に。
【材料】〈2~3人分〉
トウガン……1/8個
青ジソ……5〜6枚
スライスチーズ……適量
卵……1個
薄力粉……大さじ4
水……50cc
白ネギ……約6cm
酒……大さじ1〜2
梅肉……大さじ1
片栗粉、パン粉(細目)、植物油、好みのスプラウト、塩、こしょう、(エキストラバージン)オリーブオイル……各適量
【作り方】
- トウガンを約7mmの厚さに切って厚めに皮をむき、2枚一組にする
- ❶の表面に塩、こしょうをして、茶こしで片栗粉をふりかける
- 青ジソ、スライスチーズを❷でサンドする(片栗粉のついた面を内側に)
- 卵と薄力粉、水を混ぜたバッター液に、❸をくぐらせてパン粉を付ける
- 180度の植物油でこんがりと色がつくまで揚げる
- 白ネギを白髪ネギにして水にさらし、スプラウトと混ぜておく
- 煮てアルコールを飛ばした後に冷ました酒で梅肉を伸ばす
- ❺に❻をトッピングして、塩、こしょう、オリーブオイルをふりかける。❼を最後に添える
- レシピを教えてくれたのは
- 「身体にやさしいお料理教室 kitchen studio ココロヨシ」(伏見区)主宰
料理研究家、管理栄養士 - 鎌田朋代さん