甲南町の杣川沿いにある「つる家」は明治初期から続く料亭。宴会や法事など「特別な日に懐石料理を」というニーズに応える一方、心づくしの和食を提供する気軽な食事どころでもあります。

人気は4種類のおかずが付く「日替わり御膳」。京都で修業を積んだ店主の堀井洋明さんが、毎朝季節や仕入れの状況に合わせて献立を考えます。特に京料理をベースに優しい味わいに仕上げた煮物は必ず入れるようにしているのだとか。「毎日食べても飽きない〝お母さんの料理〟をイメージしています」と堀井さん。

カウンターや小上がり席などがあり、昼は会社員や〝ママランチ〟など利用する人もさまざま。一人で訪れる女性客も多いそう。「歴史ある料亭ということで玄関で怖じ気づかれるお客様も（笑）。気軽に入ってくださいね」（堀井さん）

八日市の御代参街道沿いに残る塩蔵を活用、コミュニティーカフェとしてオープンした「A & H C a f é & G a l l e r y 」。ものづくりを通じた地域交流や活動の拠点「中野ヴィレッジハウス」の一施設として、ランチやお茶を楽しめるほか講座やイベントも行っています。
メニューは、同店代表で画家のモリコーニ直美さんが17年間住んだイタリアでの経験を生かした家庭料理が中心。すべての料理に地元野菜を使った数種類のアンティパスト（総菜）が付きます。
「イタリアでは火の通った野菜を最初に食べるんです。そういう文化も一緒に伝えられたら」
また自ら菓子教室を主宰するスタッフ・連藤阿萌さんによる季節のスイーツも人気。金曜は夜カフェも営業。大人の時間を過ごせそうですよ。