【ふとんのフジタ】〝真綿のひざ掛け〟の手作り体験記
3月に入り、日差しに春を感じるようになってきました。芽吹きとともに、毎年、みちわえん一家が楽しみにしているイベントがあります。
叶匠壽庵「寿長生の郷」の梅まつりです。
「寿長生の郷」は、老舗和菓子店「叶匠壽庵」が、大石町に里山を風景を求めて作った場所。
叶匠壽庵の和菓子はここで作られ、全国に届けられます。
六万三千坪という広大な敷地内には、小川が流れ、桜やゆずはじめ、数百種類の山野草が四季折々の姿を見せる「寿長生の郷」。
なかでも、約1,000本の梅は、いち早く花を咲かせ、春の訪れを告げるのです。
梅まつり期間中には、おたのしみ屋台がオープンし、週末にはコンサートや体験イベントが目白押し。小さい子どもから大人まで、みんな楽しめる梅まつりに、今年も家族で行ってきました。
青空のもと紅梅が華やぐ 「寿長生の郷」梅まつりへGO!
「寿長生の郷」に到着すると、まず目に入るのは、見事な紅梅です!
この日は、雲一つないお花見日和。色鮮やかな紅梅が青空に映えます。色のなかった冬を越え、いよいよ春がやってきた~!と、実感しました。
紅梅の梅林前には、「梅まつり案内処」があります。こちらで、苑内マップがもらえるので、ぜひ、お立ち寄りくださいね。
炭火焼に甘味処 おたのしみ屋台どれに並ぶ?
紅梅を抜け、総合案内所の前を通り過ぎると、右手に広場が見えてきます。
広場には、おたのしみ屋台がいくつも並び、たくさんの人でにぎわっていました。
ドーム型のテントは、風のある日でも温かく食事ができる優れものです。
コンサートや餅まきなどのイベントもこちらで開催されます。
さて、気になるおたのしみ屋台、どんなものがあるのかと言いますと…。
こちらは、大人気の炭火焼の屋台!
網の上には、玉ねぎに、じゃがいも、焼きおにぎりが、こんがりと焼けておいしそう~!
メニューには、近江牛の串焼きもあります!
そして、わかさぎや春山菜の天ぷらも、炭火焼と同じく人気でした。
炭火焼や天ぷらは、注文してからの調理となります。出来上がりまでに少々時間がかかりますが、あっつあつ出来立てを食べられるのは嬉しいですよね。
お急ぎの方は、広場に着いたら早めに注文しておくほうがいいかもしれません。
息子のおなかがぺこぺこだったので、今回は猪汁セットと十穀うどんセットを注文しました。
3月初旬、晴れた日でしたが、時折ひんやりとした風が吹く中、あたたかい猪汁が体に染み入ります。
十穀うどんは、太めの麺でもちもち食感がたまりません!
そして、叶匠壽庵に来たのですから、甘いものははずせませんよね。
まずは、みたらし団子。焼きたてのお団子が、やわらか~い!
そして、こちらは梅甘露煮入りパイの「焼葉守」。
パイの中には、餡と梅の甘露煮が入っています。
オーブントースターで焼いてくれるので、パイがサックサクです。上品な甘さの餡と梅の甘露煮が、パイとマッチしてました。コーヒーとの相性もばっちり!
うららかな空の下、お腹も心も、まんぷくです!
約1,000本の白梅が咲く梅林 新スポット「山のテラス」からの眺めがおすすめ
お腹がいっぱいになったら、「寿長生の郷」散策にでかけましょう。梅まつりのメインスポット、白梅の梅林へと向かいます。
こちらには、約1,000本の城州白梅が植えられています。私たちが行った3月上旬は全体としては5分~6分咲きといったところ。
満開になっている木もあり、梅の花を楽しむことができました。
満開の梅の木に近づいてみると…蜜蜂がせっせと花粉集めをしています!蜜蜂が何匹も飛び交っている梅の木もあり、昆虫好きの息子は興味津々です。
そして、昨年の秋、梅林を一望できる、新たなビュースポット「山のテラス」が完成しました。早速行ってみましょう!
山のテラスへは、この看板が目印。
陶芸体験ができる「陶房 十〇地」前の鹿よけ柵を越えて、少し山を登ると、ウッドデッキが見えてきました。
「山のテラス」からの眺めに癒やされます。
眼下には、白梅が霞のように広がっています。そして、数寄屋造りの屋根が美しく折り重なり、次第に、視線は大石の山々へといざなわれるのです。
私たちが「山のテラス」に着いたとき、ちょうど広場で始まったマリンバの演奏が聞こえてきました。
苑内に、マリンバの音色が響き渡ります。春の訪れを、郷全体が喜んでいるようで、とても晴れやかな気持ちになりました。
「山のテラス」の屋台は…「野坐」のクロワッサンサンド!
さて、花より団子の私ですから、もちろん、「山のテラス」にあるおたのしみ屋台もチェック!こちらでは、「寿長生の郷」内にあるパン屋さん「野坐」のランチボックスを販売していました。
広場のおたのしみ屋台は和食中心でしたが、こちらの焼き立てクロワッサンとボロニアハムサンドも魅力的!ランチボックスには、クラムチャウダーもついてきます。
「山のテラス」で、ピクニック気分を味わえそうですね。
「寿長生の郷」の梅まつり 週末は体験イベントも盛りだくさん!
梅まつり期間中は、体験イベントもたくさん用意されています。
紙すき工房での紙すき体験は、保護者の方が一緒なら小さなお子様もトライできるとのこと。このほか、和菓子作りや苔だまづくり、押し花体験などのイベントが、週末に開催されています。
予約できるものもあるので、梅まつりに行かれる方は、要チェックです。
ちなみに、息子がお気に入りだった体験コーナーがこちら。
「むかしあそび」コーナーです。
わが家には、昔ながらのおもちゃは、コマぐらいしかありません。だるま落としに射的など、夢中になって遊んでいました。
こちらは、広場のステージ裏側にあり、自由に遊べるので、おたのしみ屋台の待ち時間にも便利ですね。
梅まつりのおみやげに 梅酒はいかが?
梅まつりでたくさん遊んだあとは、お土産探しです。
三徳苑のなかにある菓子売り場では、叶匠壽庵を代表する和菓子「あも」をはじめ、数量限定で「梅大福」や「五穀おはぎ」も販売しています。
菓子売り場の隣のホールでは、伊吹蕎麦など近江の逸品や梅商品を多数販売。なかでも、おすすめのお土産がこちら!
寿長生の郷で育った城州白梅を使った梅酒「梅の蔵」。
車の運転は夫に任せて、わたくし、試飲させていただきました(笑)。フルーティーな甘みがあり、後味はすっきりしていて、とても飲みやすかったです。
お酒が苦手な方には、「梅ジュース」や「梅酢サイダー」もありますよ!こちらは、体にもよさそうですね。
また、ホールでは、ひな人形の展示も同時開催中。
享保雛をはじめ、年代物のひな人形が展示されているので、一見の価値ありです。
古き良き近江の春 「寿長生の郷」で見つけた!
「寿長生の郷」の梅まつり。みちわえん一家は、お昼前から夕方16時くらいまでたっぷりと遊びました。
紹介したスポットだけでなく、山の頂上まで登ったり、山野草が芽吹きを迎える「野の花観音径」を散策したり。
冬の間、こもりきっていた子どもも親も、久しぶりに体をのびのびと動かして遊ぶことができました。
好きに遊んでいいよ~!と、懐深く迎えてくれるのが、「寿長生の郷」の素敵なところ。
素朴で懐かしい風景のなかに、春探しをしてみてはいかがでしょうか?
梅まつりは、3月17日まで開催中。
4月には毎年桜まつりが開催されます。梅を見逃した方は、ぜひ、桜の季節にもお出かけしてみてくださいね!
寿長生の郷 「梅まつり」(3月17日まで)
住所:滋賀県大津市大石龍門4丁目2-1電話:077-546-3131
営業時間:10:00 ~ 17:00
定休日:水曜日 但し、3月・11月は無休
アクセス:JR石山駅より無料シャトルバスあり
駐車場有
※梅まつり期間中は駐車料金1,000円かかりますが、
苑内で期間中に利用できるお楽しみ券(1,000円分)がもらえます。
http://www.sunainosato.com