
梅ととろろ昆布のスープパスタ
「何これ!?」「おもしろいかも!」―。最近インターネットやSNSをにぎわせている見た目の印象大の食べ物たち。滋賀で見つけた、そんな〝インパクトフード〟の味とそこに秘められたストーリーに迫りました。
レタス2分の1個が丸ごとイン! 概念を覆すボリューム感たっぷりの「パン・ド・ミツナ&オリーブ」は「ファーマーズカフェ愛彩」の人気メニューです。店長の板東寛史さんが「パッと見てワッと感動が生まれるメニューを」と考案した具材メインのサンドイッチ。野菜は、新鮮なレタスの葉を1枚ずつ重ねて圧縮して巻き込んだもの。野菜に負けないくらい存在感を示すツナは2缶半、アクセントのオリーブも10個以上入っています。パンは〝薄くてもベチャッとならないように〟と厳選した「壱製パン所」のもの。
指の隙間から具材が飛び出してきそうなのを両手でギュッと押さえながらいただくと―。レタスがシャキシャキとした食感でおいしい。この形を維持して食べるのは、相当の訓練が必要ですが、大きなものにかぶりつくって、子どもに戻ったようでワクワクします。
「野菜とタンパク質を手軽にたっぷり取れますよ。炭水化物控えめなので、『罪悪感のないサンドイッチ』と呼ばれています」と笑う板東さん。定番の具材に加え、今月はカボチャを使った季節限定バージョンも販売中。
約2年前から道の駅やスーパーなどで見かける巨大なみたらし団子「ギガ団子」。気になっていた人も多いのでは? 草餅や大福餅などを製造する「滋賀ごてん本舗」が、滋賀の米を使ったおもしろい商品ができないかと開発したものです。インパクト大のネーミングは、当時、大盛りの食べ物を〝メガ〟〝ギガ〟と表現するのが流行だったからだそう。
団子1個の大きさは直径約5cm、重さは80g。これは一般的なみたらし団子1串とほぼ同じ重さ! 職人が大きくて柔らかい団子を、熟練の技で1個1個串に刺して仕上げています。
ずっしり重い串を持ち上げて試食。予想以上にふんわり軽い食感で甘さ控えめだからか、2個まではスルッと食べられました。「食べ盛りの男性なら1本は楽勝です」とスタッフの山中梨沙さん。保存料無添加なので食べるのはお早めに。味に変化をつけるために、きな粉のトッピングも付いています。
焼きそばの上にミートソース? この一見奇抜なメニュー「イタリアン焼きそば」に出合うために、長浜の駅前通りの「茶しん駅前本店」へ。
店長の廣瀬直樹さんによると、約50年前、ご当地グルメの〝新潟焼きそば〟をヒントに、廣瀬さんの祖父が開発。ヨーロッパのハイカラな雰囲気を出すため最初は「南欧風焼きそば」という名前だったとか。「親子2代のお客さまや、昔を懐かしんで来て下さる人も多くて、味は変えられないんです」と当時のレシピをそのまま守り続けています。
もちもちとした自家製麺をオリジナルのブレンドソースで炒め、そこに手作りのミートソースをたっぷり。焼きそばの香ばしさに、ミートソースの酸味がアクセントになって、ついつい箸が進みます。
「素材や作り方はごく普通なんですが、長年同じ味を保ち続けてきたことで、長浜のブランドのような存在になってきたのかなと、誇りに思っています」(廣瀬さん)
ルアー釣り専門店「セブンパームス堅田店」前の特注ワゴン車で毎週土曜日に販売されているのが、たい焼きならぬ「バス焼き」。同店のオーナーである川原﨑弘之さんが、「嫌われがちなブラックバスをイメージアップできるような琵琶湖のお土産物を」との思いから考案しました。
体のラインや模様、ヒレの形など特徴をできるだけ忠実に再現した金型で焼き上げたバス焼きは、躍動的なルックスに対して、何となくとぼけたような表情がかわいい。中身はあんこ・クリーム・チョコと季節のメニューの4種類。釣りファンのみならず、地域の人の手軽なおやつとしても親しまれています。
さらに半年前から、緑がかったブラックバスの体色を表現するために、生地に抹茶を練り込んだバージョンも登場。
新名神甲南PA(パーキングエリア)は、甲賀忍者の里をアピールするメニューが豊富。その中で特に人気を博しているのが、黒装束に身を包んだ姿を思わせるこの「忍者餃子(ぎょうざ)」です。
甲賀市の「餃子屋・琵嬪波(ビビンバ)」が、市内を中心にした滋賀の材料にこだわって製造。皮は、水口産の黒米と多賀町の竹炭パウダーを調合したオリジナル。具材も地元のネギやニンニクなどを使用しています。あまりに見た目が真っ黒なのでちょっと尻込みしそうですが、水口産のしょうゆを使ったつけダレにつけて食べると、独特の〝つるん〟とした食感に、ジューシーな具材が調和しておいしい! 「竹炭には整腸作用も。地元産のヘルシーな食材を使っていて、忍者イメージも満点。観光客はもちろん、たくさんの地元の人に味わってほしいですね」と甲南PAの薮下浩樹さん。