実は〇〇!な外反母趾
女性特有の体の悩みをサポートする「フェムテック」。近頃注目されていますが、読者に尋ねると「知らない」という人が約8割でした。知れば毎日がもっと快適になるかも!
※2022年10月にリビング読者(女性)にアンケート。有効回答数756、平均年齢54歳
イラスト/かわすみみわこ 記事提供/京都リビング新聞社
生理、更年期、婦人科系疾患などを支える製品やサービス
「『フェムテック』とは、〝Female(女性)〟と〝Technology(技術)〟を掛け合わせた言葉。女性の健康課題を解決するための製品やサービスのことです」。そう話すのは、女性向けのヘルスケア事業などに取り組む「SUSTAINABLEME(サスティナブルミー)」の後藤友美さん。
フェムテックは、「生理」「不妊」「妊娠期・産後」「更年期」「婦人科系疾患ケア」「セクシャルウェルネス」「メンタルヘルス」といったジャンルに分けられるとか。
「フェムテックというと聞き慣れないかもしれませんが、生理用品もその一つです。ほかにも月経周期管理アプリ、吸水ショーツ、月経カップ、妊活サポートアプリ、授乳服、更年期ケア用品、医療用ストッキングなど、いろいろなものがありますよ」
- 吸水ショーツを使うようになり、ナプキンかぶれがなくなった(49歳)
- 月経カップは快適。でもメンテナンスには少し手間取る(44歳)
うまく生活に取り入れている読者も
フェムテック製品・サービスを利用してみた感想も届いています。
月経周期管理アプリを使っている人によると、「ホルモンバランスを見える化し、肌荒れや気分の変調からのイライラを回避できている」(34歳)、「次の生理予定日を把握し、その前から吸水ショーツをはくようにしています」(38歳)。こうしてうまく生活に取り入れているのですね。
また、女性の体特有の話題に対する思いや世の中の雰囲気も変化してきているよう。
「子どもたち世代では今より話しやすくなっているように、生理で調子が悪いときは息子に伝えている」(42歳)、「生理休暇はあるが、更年期休暇はない。これからは年齢を重ねた女性への配慮も必要だと思う」(50歳)など、さまざまな声がありました。
女性の体の話題についてどう思う?
- 昔は地味だった生理用品のパッケージですが、今はかわいい商品がたくさん! 生理に対する見方の変化をうれしく感じます(41歳)
- 最近は男性の更年期障害があることも分かっているので、男女を問わずこの時期の体調不良について社会の理解が進んでほしい(51歳)
- 現在妊娠中ですが、上司や周りに理解がないと仕事を続けにくい。妊娠や更年期などに関する社内研修があれば理解が深まると思う(33歳)
- タブー視するのはいただけないが、かといってあけすけに話すことでもないと思う。話題にするのもTPOを考慮して、ということをそれぞれが自覚する必要はあるのでは(58歳)
- 生理のつらさは女性の中でも個人差があり、我慢している人からすればサボっているように思われることも。「そういうことがある」と違いを認め合える社会になってほしい(45歳)
- 不妊治療のことはデリケートな話題なので子供がいない夫婦と会話をするときは気を遣う。ただそうした悩みが話しづらい雰囲気だと、若いときに耳にする機会が少なくなり、30代でも簡単に妊娠できると思ってしまい、妊活が遅くなると思う(33歳)
- 娘が生理になったことを親しい友達に話したと聞いて、学校での教育が変わってきていると感じました。私としては少し戸惑い気味ですが、更年期を迎え、女性ならではの悩みや相談をしやすくなるのは周りにより理解してもらう上で大切だと思います(45歳)
- 不妊治療がどれだけ大変なことか周知されていないと感じます。治療もそうですが、メンタル的なものもとても関わってくる。もっと理解が広がってほしいです(44歳)
- 生理や更年期に理解がなく、心身ともにつらい思いをしている人を労れない人は男女問わずまだまだいる。「男性だって更年期やしんどいときはあるのに女性だけ特別扱いはおかしい」と夫は言うけれど、それが何十年も続いているんだよ!と思う。老若男女しんどい人が大事にされる世の中になれば(50歳)
- 会社の制度で生理休暇はあるが、男性の上司には言いづらい。またどうしても当日に伝えることになるので、代わりの要員を手配する手間を考えるとためらってしまう(35歳)
- 妊娠は配慮する側もされる側もしやすかったが、生理痛や更年期は発信する方が遠慮してしまう。もっとお互いに体を大切にする・思いやることが当たり前の社会にしていきたい(62歳)