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「耳に水が入った!」など、日頃の生活の中で起こる耳のトラブル。京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸(とうけい)部外科の学内講師、中村高志先生に話を聞きました。イラスト/ヤマサキミノリ 記事協力/京都リビング新聞社
音を聞く、バランスをとる
耳の二つの役割
耳は〝聞こえ〟の感覚器。外耳(がいじ)・中耳(ちゅうじ)・内耳(ないじ)の三つに分かれていて「外耳で音を集め、中耳で主に音を増幅させて内耳に伝えます。内耳では音の高低や強弱などを細かく分析し、その情報を脳へ。すると脳は不快な音、楽しい音…と判断するんですね」と中村先生。
また、平衡感覚をつかさどっているのも耳。体がどの方向にどれだけ傾いているかなどの情報を内耳で感知し、脳に伝えてバランスを保っているそう。
「どちらも大事な役割。耳に負担をかけてトラブルを招かないよう気をつけたいものです」
トラブル1
- 息子がずっとイヤホンで音楽を聴いています。
難聴になったりしませんか? - 「気を付けたいですね。
若い世代に『イヤホン難聴』が増えています」
難聴は、鉛筆でものを書く音、ささやき声などの「25〜30デシベルの音が聞こえない状態」をさすのだとか。主な原因は加齢や病気、騒音。突然聞こえなくなる突発性難聴は原因不明で、ストレスや過労が引き金ともいわれています。
「イヤホンやヘッドホンで長時間、大音量を聞き続けると、脳から内耳に伸びている、大きな音を聞き分けるための神経が傷み、難聴になることがあります。いわゆる、若い人に増えている〝イヤホン難聴〟です」と教えてくれた中村先生。
健康診断では見つかりにくい
「イヤホン難聴の場合、小さい音を聞くための神経は傷みにくいので、健康診断などで行われる一般的な聴力検査(※)では異常が見つかりにくいんですね。異常なしと判断されたのに、雑音がある場所、例えばざわざわしたカフェで目の前の人の声が聞き取れないといった状態に。『かくれ難聴』とも言われます」
人によって耳鳴りや耳閉感(耳の中が詰まった感じ)といった症状も。放っておかず、聞こえづらいと感じたら早めに耳鼻咽喉科の受診を。
「日頃の習慣を見直せば予防もできます。音漏れするほど大きな音で聞くのをやめ、人に呼びかけられたら気づく程度の音量に。長時間聞き続けず、休みながらにしてください」。ノイズキャンセリング機能を使って雑音を抑え、音量を下げるのも有効だそう。
(※)静かな環境で音が聞こえたらボタンを押す検査