介護中の仕事、どうする?
土に触れ、野菜や果物を育てる過程を親子で一緒に楽しみませんか? 今回は、県内の農業サークル3団体を紹介。休日のレクリエーションや、子どもたちの食育の場として人気が広がっています。
ふらりと参加OK! ママ主宰のサークル
作物を育てる大変さを伝えたい
「育てる・食べる・学ぶ」をコンセプトに、守山市で活動中の農活サークル「NORA(ノーラ)」では、市内の生産者の畑やハウスを借りて、野菜や果物の植え付け・収穫、田植えの手伝いなどを企画しています。
多くの親子が集うノーラで大切にしているのは「農作物を育てる苦労を知ってもらうこと」。人気のイチゴ収穫体験もここでは量り売りスタイルです。
「食べ放題だと、つい食べ切れる以上のものを収穫したり、手当たり次第に取ってしまったりすることも。『もったいないなぁ』と感じていたんです」と主宰者の廣瀬香織さん。また、収穫前にはイチゴの苗を傷つけない摘み方も教わります。「吟味した一粒を選び、それをおいしく食べて、作り手にも興味を持ってもらえたら」。スタッフも子育て中の女性ばかりで、来たいときに参加できるのもうれしいところです。
親子で作物の価値を知る良いきっかけになりそう
左からノーラの活動をサポートする農事組合法人
開発営農組合「農育みらい」の北野長和さん、
ノーラ代表の廣瀬さん、農育みらいの三品誠さん
- NORA
- 場 所
- 守山市「ファーマーズマーケットおうみんち」近くの畑、ハウス
- 活 動 日
- 不定期(ラインで案内)
- 内 容
- 野菜、果物の植え付け、収穫、田植えなど
- 参 加 費
- イベント1回ごとに設定
- 問い合わせ
- https://nora-shiga.jimdo.com/
上記ホームページからライン会員登録ができます
まるで日本の田舎の原風景
田んぼで遊んで、米づくりを体験
高島市にある棚田で米や野菜を自然栽培する「ねっこ自然農園」。ここでは、1年を通して米づくりに携わるワークショップ「田んぼの学校」を開校しています。1〜3月は田んぼの保全作業、4月種まき、5月田植えなど、月ごとに作業を行い、10月に収穫した米は参加者で分け合うのだとか。
園長であり農家を営む加藤大輔さんは「昔は生活の延長に農業があって、畑や田んぼの周りで子どもたちが遊んでいました。子どもたちに土や水に触れる機会を作ってあげたいなと思って」と話します。田んぼで泥だらけになったら、脇の水路で足を洗ったり、田んぼの横では作業の合間にお弁当を食べたり、小さな子どもがお昼寝をしたり…。「週末のレクリエーション感覚で大人も子どもも楽しんでくれていますよ」。
また、毎年1〜3月には、みそとしょう油づくりのワークショップを開いており、田んぼ同様、こちらも親子連れでの参加OKです。
楽しみのひとつ園長の加藤さん。「食べ物に気を使う人や
自分で作ったものを食べてみたい人など、
一度、見学に来てください」
- ねっこ自然農園
- 場 所
- 高島市鵜川の棚田
- 活 動 日
- 不定期(参加者に連絡、フェイスブックなどで案内)
- 内 容
- 1月始まりで月に1〜2回、田んぼの作業を行う
- 参 加 費
- 1年間で1万5000円(一家族あたり、学費、管理費、資材費込み)
※1回限りの参加不可
※田んぼの見学・簡単な体験は無料 - 問い合わせ
- https://neccofarm.jimdo.com/
育てて調理して食べる楽しさを
伝統野菜の栽培にもチャレンジ
草津市在住の2児の母である大塚佐緒里さんと地元農家の大橋輝雄さん(79歳)が地域活動を通して意気投合し、活動がスタートした「草津てるてるクラブ」。大塚さんの周りのママの間で「子どもが小さいので、安全性にこだわった食材を買っている」という人が多かったことから、大橋さんの協力を得て野菜の有機栽培を行っています。
同クラブでは、種まき、苗植え、雑草の刈り取り、収穫、そして調理して食べるところまでをワンセットで体験。「自分で育てたら嫌いな野菜もおいしく食べられた!」という子も多いそう。また、「食を通して地元・滋賀を知ってほしい」と、山田ねず大根や日野菜、水口かんぴょうなど伝統野菜の栽培にもチャレンジ中です。
参加者の小学生が自分たちで育てた水口かんぴょうを題材に自由研究の発表を行ったそう
「マンション暮らしだと土に触れたり、
地元の人とおしゃべりする機会がなくて。
子どもが小さい間に地域で遊ぶ経験を
させてあげたい」と代表の大塚さん
- 草津てるてるクラブ
- 場 所
- 草津市・老上市民センター近くの畑
- 活 動 日
- 不定期(実施日はブログにて。行ける日のみの参加でOK)
- 対 象
- 小学生以下とその保護者
- 内 容
- 滋賀伝統野菜・季節野菜の種まき、植え付け、収穫、調理(別途費用)
- 参 加 費
- 一家族1回300円(4回目以降は無料、有効期間1年) ※見学・体験は無料
- 問い合わせ
- E-mail:teruteruclub932@gmail.com
Website:https://ameblo.jp/teruteruclub/