
ロクハ公園で
近年よく目にする「自己肯定感が低い」「自己肯定感を高める」といった言葉。自分を肯定するとはどういうこと? 高いほうがいいもの? 専門家に聞いてみました。※2021年6月にリビング読者にアンケート。有効回答数868
イラスト/かわすみみわこ 記事提供/京都リビング新聞社
など
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「あなたは長所・短所含めて今の自分に満足していますか?」。読者に質問したところ、「満足・とても満足」は約55%、「あまり満足していない・まったく満足していない」は約45%という結果に。読者の半数弱は自分に肯定的ではない、ということでしょうか。
「自己満足と自己肯定は別のもの。自己満足は、自分の中にある基準に対してそれを満たしていればよし、と考えます」。そう話すのは、京都教育センター代表で臨床心理家の高垣忠一郎さん。
確かに満足していない人の理由を見てみると、性格や能力、生きがい、若さなど「こうありたい自分」とは異なる状況に不満を抱いているようにも感じられます。
「不満足」という読者の中には、退職や老化、自身の病気を理由に挙げる人もいました。
「役立つ人間、求められる人間という〝有用感〟が持てなくなったことで、自分を受け入れられなくなってしまったのかも」と高垣さん。
「競争社会の日本では、周囲に評価され、認められた部分のみで自分の価値を測っている人も少なくありません。
そうではなく、短所も含めて自分を存在レベルで認め、ゆるし、丸ごと受け入れる。それが自己肯定感なのです」
高垣さんが30年以上にわたって提唱してきた自己肯定感。より詳しく聞いています。