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こんにちは、あみるです。
湖岸の散歩コース、なぎさ公園。
釣りをする人、ジョギングをする人、シートを広げてピクニックを楽しむ人など、
琵琶湖が目の前、大津市民の憩いの場でもあります。
ここに、ちょっとした、巨石のモニュメントがいくつかあるのをご存じですか?
いつもは、スッと通り過ぎてしまうのですが、
立ち止まって、ゆっくりみてみました。
そこには大津の歴史、文化がありました。
場所は、なぎさ公園大津市民会館の前あたり。
これは、昭和の時代に、テレビ脚本家、作家として、活躍した花登筺(はなとこばこ)さんの文学碑。
60代後半以上の方にはおなじみで、懐かしいテレビドラマ、番頭はんと丁稚どん、細腕繁盛期など、人気ドラマの脚本をたくさん手がけていらっしゃいました。
私もそんなドラマを見て育った一人です。
花登さんは昭和3年生まれ、大津市ご出身だったんですね。
左の3メートル位の巨石には、
「泣くは人生 笑うは修業 勝つは根性 花登筺」
という自筆の人生訓が刻まれています。
右の碑には、略歴が書かれています。
こちらの碑には、「明治五年 波止築造 谷口嘉助」という名が刻まれています。
誰だろう? 調べてみました。
谷口嘉助というのは、明治5年(1872年) に紺屋ヶ関汽船を設立して、
大津・草津間の渡船で財を成した米問屋だそうです。
右の碑には、「大正二年擴築 湖南汽舩株式會社」とあり、
〝湖南汽舩〟の前身が、前述の〝紺屋ヶ関汽船〟とか。
今は、ミシガンやビアンカの運航で知られる琵琶湖汽船となっています。
この、なぎさ公園あたりは埋め立てて作られた、と聞いていますが、
明治時代からずっとその歴史があるのですね。
こちらは、〝三思の磐〟と名付けられています。刻まれているのは
「自戒・自省・自励
大津ライオンズクラブ結成以来30年、この節目を記念して、大津湖岸なぎさ公園の一画に比良山の巨石を配し、これを三思の磐と名付けました。
私たちは、自らをいましめ、謙虚に反省し、自らをはげまし誠心、誠意、社会に奉仕しようとする愛の心を多くの人々に訴え、この公園が和やかで楽しい憩いの場として、永く愛され親しまれることを心から願うものであります。」
地元のライオンズクラブの記念碑ですね。
ここから眺められる、比良山の巨石を配し、決意を表明されたのでしょうか?
そしてもう一つ、巨石ではないのですが、興味をそそられたのがこの〝おくどさんベンチ〟。
〝おくどさん〟といえば、昔のかまどのこと。
薪(まき)を燃やして、かまどの上に鍋を置いて調理をしたんですね。
これが、この中にある?
中をのぞいてみましたが、それらしきものは見えたのですが、全容は確認できませんでしたが、
災害時にはかまどになるようです。
それがベンチになってるなんて、なんてずらしいアイデア!
ということで、なぎさ公園、大津市民会館前あたりにある数々のモニュメントをご紹介しました。
何気なくいつも通っている場所なんですが、皆さんもお散歩の際にはちょっと立ち止まり、大津の歴史にしばし思いをはせるのも良いのではないでしょうか?
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この記事を書いたのは
あみる
「琵琶湖の見えるところで暮らしたい」という夢を、65歳にして叶えた、アロマセラピスト&お財布鑑定士の、あみるです。京都伏見から引っ越してきました。大好きな滋賀の魅力をたっぷりお伝えしたい。